方針転換と政権復帰とは? わかりやすく解説

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方針転換と政権復帰(1999-2008)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 03:17 UTC 版)

同盟 (イタリア)」の記事における「方針転換と政権復帰(1999-2008)」の解説

ボッシ焦りから右派連合対す和解すら模索し、かつて党機関紙で「ベルルスコーニマフィア」と罵倒して政治問題となったにも関わらず、かつて裏切ったベルルスコーニ政党連合自由の家」に再び加わって総選挙を戦う選択をした。2001年総選挙北部同盟穏健派強硬派双方から愛想を尽かされ上院得票率至っては3.9%にまで急落して大幅に議席減らした同年フォルツァ・イタリア党が29.4%、国民同盟が12.0%を獲得した事を考えれば右派連合大きく存在感失ってしまった。ボッシ脳卒中により危篤状態に陥ると、ボッシ指導力依存していた同盟の崩壊を噂する声は決し少なくなかった。だが結果的に同盟ボッシ不在中も分裂することなく政権一角加わり続けた連立内では極右である国民同盟対抗してフォルツァ・イタリア連合する姿勢見せベルルスコーニ与党第2党である国民同盟への牽制としてこれを活用した元より北部同盟北部経済北部住民だけで分配し北部労働者の職を守ることを行動原理としてきた。ゆえに、北部経済負担となる南部(あるいはその経済)への攻撃主張していたのだが、近年では南部への補助金よりも外国人移民安価な労働力として雇用されることの方が北部人間にとって深刻な労働問題となりつつある。この流れから、北部同盟党もその批判矛先次第南部経済から移民へと変え始めている。党首ボッシサッカー・フランス代表対す暴言(「黒人イスラム教徒共産主義者チーム勝った」)を初めとして、移民排斥に関する発言取りざたされることも増加し2002年7月にはEU圏外からの移民指紋押捺課す移民対策法」を成立させている。 上述した「南部経済への批判」から「外国人移民への排斥」へと軸を移し始めた北部同盟は、ボッシ復帰相まって2008年総選挙において大幅に議席数を増やす大躍進見せパダーニア事件以来低迷続いていた党勢立て直したこれまでの低迷原因は(その成立経緯からすれば当然ではあるが)支持北部の、それも一部保守派にのみに限られていた点にあった独立明確に放棄した上で確実な分権政策や、相変わらず続く経済安・政不安によって一定の支持者確保していたものの、頭打ちになっている感は否めなかった。 だがこの選挙では、労働問題に熱心ながら人権問題から移民対策には弱腰左派政党を見限った北部在住南部出身者支持集めボッシも「レガ・ノルドは全イタリア人労働者の党である」と演説するなど、南部出身者への結束促す主張行っていた。これまで北部同盟にとって完全なアウェーであった南部出身党員増加しており、従来地域政党から脱皮し、かつてボッシ進めていた「イタリア全土連邦主義者統括する政党」に変貌しつつある。父が南部出身者である北部同盟のエマヌエーラ・ムネラート議員は、南部での躍進について「(我々は)昔の北部同盟ではない」と語っている。北部同盟という名から受けるイメージ実際の政治活動差異生じ始めており、「イタリア人民党」という表現相応しくなりつつある。ボッシ自身同郷でもあるリソルジメント期の政治家カルロ・カッターネオ後継者自負する行動をしばしば行っている。

※この「方針転換と政権復帰(1999-2008)」の解説は、「同盟 (イタリア)」の解説の一部です。
「方針転換と政権復帰(1999-2008)」を含む「同盟 (イタリア)」の記事については、「同盟 (イタリア)」の概要を参照ください。

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