新貨条例の制定とは? わかりやすく解説

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新貨条例の制定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 14:41 UTC 版)

日本の金貨」の記事における「新貨条例の制定」の解説

明治4年5月10日1871年6月17日公布新貨条例明治4年太政官布告267号)で、一圓金貨を原貨と定め圓(円)の金平価1円純金1.5gとされ、これに基づき純度90%の本位金貨である1、2、5、1020金貨鋳造発行された。金貨法貨として無制限通用とされ、金貨鋳造希望する者が造幣局金地金を輸納して金貨交付される自由鋳造定められた。一圓銀貨貿易専用とされ国内では法貨とせず、開港場において銀貨百圓は、金貨百一圓に等価とされ金銀比価は1:16.01とされた。 明治3年4年銘の硬貨は、洋式硬貨鋳造未経験であったために鋳造の質が悪く図案不明瞭なものが多くあったため、明治5年1872年11月14日太政官布告341号により、新たな鋳造機に使用する極印作り、再鋳造された。この極印は少しサイズ小さかったため、1、25円金貨には同じ量目質量)で直径大きなものと小さなものの2種類存在する10円20金貨においては新し極印もほぼ同じサイズのためコイン直径にほとんど差異は無い。

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新貨条例の制定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 16:49 UTC 版)

新貨条例」の記事における「新貨条例の制定」の解説

造幣寮で新貨幣鋳造始まったことにより、新たな貨幣制度制定準備整ったが、金・銀どちらを本位貨幣にするかは、結論出ていなかった。上記のように幕末期以来大量の金が国外流出していたため、金準備不足しており、また横浜では、他の多くアジア諸国同様に洋銀メキシコドル)」での取引常態化していたため、大隈としては金銀複本位制考えていた。 明治3年11月12日1871年1月2日太政官裁定において、一圓銀貨本位貨幣金貨その他を補助貨幣とする案がまとめられ貨幣品位および量目は以下のように定められた。当初補助銀貨一種25銀貨の案があったが明治3年5月16日1870年6月14日)、造幣寮首長キンドル意見採用して20銀貨改められた。 本位銀貨 壹圓銀貨 - 品質九分一分、径1.5インチ、量416ゲレイン 補助銀貨五拾銭銀貨 - 品質銀八分銅二分、径1.2インチ、量208ゲレイン 貳拾銭銀貨 - 品質銀八分銅二分、径15/16インチ、量83ゲレイン 一拾銭銀貨 - 品質銀八分銅二分、径11/16インチ、量41.6ゲレイン 五銭銀貨 - 品質銀八分銅二分、径(闕ク)、量20.8ゲレイン 補助金貨一拾圓金貨 - 品質金九分銅一分、径1.25インチ、量248ゲレイン 五圓金貨 - 品質金九分銅一分、径15/16インチ、量124ゲレイン 貳圓半金貨 - 品質金九分銅一分、径13/16インチ、量62ゲレイン 補助銅貨壹銭銅貨 - 品質、径1・3/32インチ、量110ゲレイン 半銭銅貨 - 品質、径12/16インチ、量55ゲレイン 明治3年11月27日1871年1月17日)、大阪川崎村造幣局において、新貨幣鋳造開始した。しかし、当時アメリカ合衆国出張中の大蔵少輔民部少輔伊藤博文明治3年12月29日1871年2月18日)、「現在、世界大勢金本位に向かいつつあり」と大蔵卿対し建言し、金本位制採用決定した。これにより新たに一円金貨二十金貨発行し一円銀貨開港場等の対外貿易に限る旨等を定めた新貨条例」が、明治4年5月10日太政官より布告された。

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