新標点和合本の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/06 03:03 UTC 版)
よく知られているように、「神」を中国語で「神」と「上帝」とする版があるが、最近は1文字ブランクと「神」と書いてある版がほとんど 必要あればこのブランクと神を「上帝」で置き換えて印刷できるようになっている。お祈りのときなどは、「神」も「上帝」も、ほぼ同等に使われている。(「主」を「天主」とするのはカトリック=天主教信者。)、 旧約聖書のみでヤハウェ(またはエホバ、英文:Jehovaまたはthe Lord、新共同訳聖書で「主」)は、中国語で伝統的に「耶和華」(イェハーファ)と訳されていたが、新標点和合本から「神」とする版も出てきた。例:創世記1-1:「起初 神創造天地。」(初めに神は天池を創造された。)ただしその場合でも、詩編のみは言い慣れた詩が多いので、耶和華と記している。例:詩篇23:「耶和華是我的牧者,我必不至欠乏。」(主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。) 「主祷文」(主の祈り、新約聖書のマタイ6:9-13)は、この和合本にあるそのままが日常でも教会でも使われている: 我們在天上的父,願人都尊你的名為聖。願你的国降臨,願你的旨意行在地上,如同行在天上。我們日用的飲食,今日賜給我們。免我們的債,如同我們免了人的債。不叫我們遇見試探,救我們脱離凶惡,因為国度,権柄,栄耀,全是你的,直到永遠。阿們。 ※(分りやすいように、ほぼ現代日本語の漢字を使った。)英語世界や日本語世界で日ごろとなえる「主の祈り」の言葉と普段読む聖書にある「主の祈り」の言葉が違っている状況にはまだなっていない 最後の晩餐(新約聖書 マタイ26:26-29)のパンとぶどう酒は、それぞれ中国語で「餅」と「葡萄汁」(ブドウ・ジュース)。中国仏教では禁酒が多く、またプロテスタント教会でも禁酒する人がほとんどである。 中国の教会で毎月1回行なわれる聖餐式では、ギョウザの皮を小さな正方形に切ったものと、小さなプラスチックの杯に入ったブドウ・ジュースをいただくのが一般的 出版状況 中国語簡体字版聖書は、中国基督教協会から出版されていて、この協会に関連した愛徳印刷会社で印刷されている(於:中国・南京) 中国語繁体字版聖書は、おもに香港聖経公会で出版されている(於:中国・香港) 20世紀後半にも「呂振中訳本」(英文名:Lu Zhenzhong's Version、1970年出版)や「当代聖経」(Chinese Living Bible、1974年出版)や「現代中文訳本」(Today's Chinese Version、1979年出版)や「聖経新訳本」(Chinese New Version、1993年出版)などのプロテスタント中国語訳聖書が発行されているが、和合本はプロテスタント中国語訳聖書の中でも中国内外でいまだ最も多く使われている 中国のプロテスタント・キリスト教会では、この「和合本聖経」、讃美歌集「賛美詩・新編」(中国基督教協会出版、上海愛基印刷所印刷)からの聖書朗読、讃美歌、上に述べた「主祷文」、「使徒信経」(使徒信条)が一般に使われている 注:使徒信経: 我信上帝,全能的父,創造天地的主;我信我主耶蘇基督,上帝独生的子;因聖霊感孕,因童貞女馬利亜所生;在本丟彼拉多手下受難,被釘于十字架,受死,埋葬;降在陰間,第三天従死人中復活;昇天,座在全能父天帝之右辺;将来必従那里降臨,審判活人死人。我信聖霊;我信聖而公之教会;我信聖徒相通;我信罪得赦免;我信身体復活;我信永生。阿們。 ※(分りやすいように、ほぼ現代日本語の漢字を使った。) すでにパブリックドメインに属し、中国語簡体字版と繁体字版がインターネットでも広く流布している。台湾、香港、その他の華僑社会では、縦書きの繁体字版を使う。内容は同じであるが、簡体字版の「你」(ニー、あなた)を繁体字版では「祢」(ニー)が使う。
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