料理と美食文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 23:19 UTC 版)
バーリ料理は、プーリア近辺で生産される3つの農関連の産品、麦、オリーブ油、ワインを基盤としている。郷土料理は地元で採れる様々な果物や野菜によってより豊かになっている。地元産の小麦粉は家庭で焼かれるパンやパスタに使用され、特に耳のカタチをしたパスタであるオレキエッテ、そのバリエーションであるレキエッテーレ、ストラシナーテ、キアンカレール、さらにカヴァテッリ等が有名である。 手作りの生地はタマネギ、アンチョビ、ケッパー、オリーブなどを詰めたカルツォーニや、モッツァレッラやリコッタチーズを入れた、油で揚げたパンツェロッティ、トマトやオリーブ、オレガノの入れたフォッカッチャ・アラ・バレーゼ、タラッリ、フリゼッレ、薄切りのポレンタを油で揚げたサガリョッツェなどすべてバレーゼ料理のレパートリーである。 野菜のミネストローネ、ヒヨコ豆、チコリ、セロリ、フェンネルなども前菜としてサーブされることも多い。肉料理では、バレーゼのラグーには子羊や豚肉を含むことが多い。 パスタを炒めた料理パスタ・アル・フォルノもバーリではとても人気で、歴史的には日曜日か、宗教的には卵や豚肉を使用しなければならないので四旬節初めの時期の料理である。レシピではペンネやその他の筒型パスタ、トマトソース、牛か豚の小型ミートボール、固ゆで卵などがよく使われている。またモッツァレッラをトッピングしたパスタなど、オーブンでカリカリにした料理は地元の特徴的なものとなっている。 人気のあるもう一つのパスタ料理が、スパゲティ・アラサッシーナである。ニンニク、オリーブ油、チリ・ペッパー、トマトソース、トマトブロスを使用しフライパンで炒めたものである。 新鮮な魚や魚介類は生で食されることも多い。タコ、ウニ、ムール貝は多用されている。最も有名なシーフード料理はおそらくムール貝とジャガイモ、米の料理であろう。 バーリとプーリア州では全般的にプリミティーヴォ、カステル・デルモンテ、マスカット、モスカート・ディ・トラニ等のワインがある。
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