指標生物とは? わかりやすく解説

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しひょう‐せいぶつ〔シヘウ‐〕【指標生物】

読み方:しひょうせいぶつ

指標種


指標生物 (しひょうせいぶつ)

 環境因子条件)をよく反映する生物生物種類によって生活できる環境条件異なっており、これを利用して特定の生物から環境の変化などを知ることができる。このような生物を指標生物という。例えば、水のきれいな所とそうでない所には、その程度に応じてそれぞれ異なった生物が棲んでいる。これを利用して生物から逆に水質を知ることができるが、その指標となる生物のことをいう。大気汚染では二酸化硫黄指標としてウメノキゴケ水質汚濁では有機性汚濁指標としてカゲロウカワゲラなどの水生生物がよく知られている。

指標生物

読み方しひょうせいぶつ
【英】:indicator species

水域どのような生物多く生育するか、あるいは生育する生物どのような変化起こっているかなどという生物状況からそこの環境類推して示す時、それを生物指標、指標生物という。水域では汚濁程度に応じて生息する生物異なることから、生物相調査して汚濁程度を知ることができる。指標生物(しひょうせいぶつ)ともいう。

指標生物

英訳・(英)同義/類義語:reference organism

その生物生息することで、環境汚染程度を知る目安となる生物種
「生物学用語辞典」の他の用語
生物の名前総称など:  成人T細胞白血病ウイルス  担子胞子  担子菌  指標生物  接合菌類  放射相称動物  新口動物

指標生物

河川湖沼の水質生息する水生生物種類には深い関係があります一般に水質汚濁は、種の多様性低下させる方向作用します。水生生物には清浄なを好むものと汚濁を好むものとがあることから、生息する生物種類水質評価1つ指標とすることが行われています。指標生物は水域汚濁度により4段階に分類されています。

指標生物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 20:05 UTC 版)

指標生物(しひょうせいぶつ、indicator species、index species)とは、様々な環境条件を調べる際に、そこに生息する生物のうち、ある条件に敏感な生物を用いて調べる場合の、その生物を指していう言葉である。この方法の事を生物指標と言う。特に、河川の汚濁を調べる際の水生昆虫を中心とする淡水動物の例が有名である。


  1. ^ 青木淳一, 「土壌動物を用いた環境診断」, 沼田眞編「開発地域等における環境予測と評価に係る基礎調査」, 千葉県環境部環境調整課, 1995


「指標生物」の続きの解説一覧

指標生物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 22:51 UTC 版)

カゲロウ」の記事における「指標生物」の解説

このほか、流速水質底質の差によって生息する種が異なることから、河川での指標生物としてよく利用される。これは日本カゲロウ研究一大原動力ともなってきたと言えるもので、今もその方面の研究進んでいる。 渓流では、カゲロウ種類が多い。それらはそれぞれに生息する環境異なり底質流速などによって異なった地点生息していることが多い。可児藤吉今西錦司はこのことに注目し、これを棲み分け呼んだ。このカゲロウ棲み分け研究起源とする語は、マスメディアでも取り上げられたり、社会学などの他分野日常語として使われるようになった

※この「指標生物」の解説は、「カゲロウ」の解説の一部です。
「指標生物」を含む「カゲロウ」の記事については、「カゲロウ」の概要を参照ください。


指標生物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 17:06 UTC 版)

トビケラ」の記事における「指標生物」の解説

河川では数の多い昆虫であり、多くの種があることから、カワゲラカゲロウ並んで河川の水質調査の際の指標生物とされる。特に、シマトビケラヒゲナガカワトビケラなどの造網性の種は、水中小石増水等で移動するような場所では安定して生活できない考えられる。そこで水生昆虫中にこの類の占め割合を造網係数呼び河川安定を示す指標考えている。

※この「指標生物」の解説は、「トビケラ」の解説の一部です。
「指標生物」を含む「トビケラ」の記事については、「トビケラ」の概要を参照ください。

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