打上げ能力とは? わかりやすく解説

打上げ能力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 15:55 UTC 版)

H-IIAロケット」の記事における「打上げ能力」の解説

打上げ能力はSRB-A固体補助ロケット(SSB)・液体ロケットブースタ(LRB)の数により変化する。ただし第1段エンジン(LE-7A)のノズル長短や、SRB-A高圧型、長秒時型の違いによっても能力変化するため、同じ形式でも時期によって打上げ能力が違う。 計画時のLRB使用したH2A212型・H2A222型は開発中止されている。また、打ち上げ関連業務三菱重工移管されてからは、SSB用いるH2A2022型とH2A2024型は受注していない。2010年7月現在、H2A202型・H2A204型が運用中である。 形式名と打ち上げ能力型式名※4H2A202型(運用中)H2A2022型(廃止)H2A2024型(廃止)H2A204型(運用中)H2A212型(開発中止)H2A222型(開発せず)H-IIBロケット参考ロケット質量289 t 321 t 351 t 445 t 410 t 520 t 551 t 第1段LE-7A LE-7A LE-7A 2基 第2段LE-5B LE-5B LE-5B LRBN/A 1基LE-7A 2基 2基LE-7A 4基 N/A SRB2基 4基 2基 4基 SSB0 2 4 N/A N/A N/A 地球重力脱出月・惑星探査等2,500 kg - - - - - - スーパーシンクロナストランスファ軌道遠地点高度80,000km近地点高度500 km軌道傾斜角20度2,500 kg - - 4,400 kg - - - 標準静止トランスファ軌道(GTO)※1遠地点高度36,226 km近地点高度250 km軌道傾斜角28.5度4,000 kg(3,800 kg)※3 4,500 kg(4,200 kg)※3 5,000 kg(4,700 kg)※3 6,000 kg(5,800 kg)※3 7,500 kg 9,500 kg 8,000 kg ロングコースト静止トランスファ軌道※1近地点高度2,700 km軌道傾斜角20度⊿V=1500m/s2,970 kg高度化適用機)1,700 kg高度化適用機) - - 4,820 kg高度化適用機)2,300 kg高度化適用機) - - 5,500 kg高度化適用機) 太陽同期軌道(SSO)高度800 km軌道傾斜角98.6度3,600 kg夏季)4,400 kg冬季) - - - - - - 低軌道(LEO)高度300 km軌道傾斜角30.4度10,000 kg - - 15,000 kg 17,000 kg 20,000 kg 19,000 kg HTV軌道※2遠地点高度300 km近地点高度200 km軌道傾斜角51.7度- - - 12,000 kg 15,000 kg16,500 kg ※1静止衛星打ち上げの際は、GTOからGSO静止軌道)へ軌道遷移衛星側に搭載するアポジエンジン動力で行う。標準静止トランスファ軌道:静止増速量1,830 m/s、ロングコースト静止トランスファ軌道:静止増速量1,500 m/s※2HTV軌道とは、宇宙ステーション補給機(HTV)が自力国際宇宙ステーション軌道移行する前に投入される、低高度の楕円軌道。※3:7号機から13号機までは、燃焼パターン調整し安定性高めたSRB-A改良型装着したため、GTOへの投入能力がおよそ200 - 300 kg少なくなっている。15号機からはSRB-A3適用され打ち上げ能力選択できる。※4:H2Aabcd形式 a=段数(ほぼ2固定) b=LRB数(現在は0固定) c=SRB数 d=SSB数(0は省略

※この「打上げ能力」の解説は、「H-IIAロケット」の解説の一部です。
「打上げ能力」を含む「H-IIAロケット」の記事については、「H-IIAロケット」の概要を参照ください。

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