急行静岡浜松線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 01:42 UTC 版)
「静岡鉄道掛川営業所」の記事における「急行静岡浜松線」の解説
概説1950年代から「国道本線」と併行して浜松 - 静岡間の急行路線が計画されたが、途中区間の大井川鉄道との競願問題のため利益配分について交渉は難航し、1960年代に入りようやく遠州鉄道、大井川鉄道との3社相互乗り入れで開設された。なお、開業当初は国吉田営業所が所管していた。 静岡 - 浜松間の都市間輸送を目的としていたため冷暖房付の3社共通カラーの専用車両によって運行され、「中部国道本線」や「西部国道本線」のような途中区間の国鉄駅への停車はしなかった。 1960年代末期に東名高速道路が開通し、遠州鉄道との相互乗り入れで「東名静岡浜松線(特急)」が開設されたことを受け、都市間輸送の主役を同線に譲り、減便と共に掛川営業所に移管され、1970年代中盤までに廃止となった。 沿革1963年(昭和38年)10月1日 - 大井川鉄道、遠州鉄道との相互乗入れで「急行静岡浜松線」が開設された。1日26往復(静岡鉄道12往復、大井川鉄道2往復、遠州鉄道12往復)、日中は30分ヘッドを基本とするダイヤで、浜松 - 新静岡間の所要時間は125分であった。停車停留所は次のとおり。なお、開設当初の静岡鉄道の担当営業所は国吉田営業所であった。浜松(遠鉄浜松)- 田町 - 浜松駅 - 中ノ町 - 磐田賀茂川 - 袋井駅入口 - 原川 - 掛川北門 - 新道日坂 - 新金谷入口 - 島田市役所入口 - 青木(藤枝駅入口)- 大手駅前 - 岡部役場前 - 新丸子 - 静岡駅 - 新静岡 1969年(昭和44年)3月15日 - 東名高速道路の開通に伴い「東名静岡浜松線(特急)」が開設されたことを受け、大幅に減便された。 1970年(昭和45年)12月現在の時刻表では各社2往復づつの1日6往復となっている。 1972年(昭和47年)11月現在の路線図では次の停留所を停車していた。浜松(遠鉄浜松) - 名店ビル前 - 浜松駅前 - 中の町 - 磐田賀茂川 - 袋井駅入口 - 原川 - 掛川北門 - 新道日坂 - 新金谷入口 - 島田市役所入口 - 青木 - 藤枝営業所前 - 岡部役場前 - 新丸子 - 静岡駅前 - 新静岡 1973年(昭和48年)11月現在の時刻表では、さらに各社1往復づつの1日3往復まで減便されており、静鉄便は掛川営業所に移管され、朝晩は掛川北門を入出庫とするようになっている。 1974年(昭和49年)12月26日 - 遠州鉄道が掛川 - 新静岡間から撤退し廃止された。
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