御坂妹 / 10032号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 00:23 UTC 版)
本作のヒロインの1人で、上条が出会った2体目の個体。多量の缶ジュースを運ぶ上条の助力を申し出る(この時、上条は公園で出会った10031号との区別ができていない様子)。上条からの呼び名で「御坂妹」と表記される。 「絶対能力進化実験」における最後の戦闘となった8月21日夜の「第10032次実験」に参加した個体であり、重傷を負わされたものの、実際に一方通行と戦闘を行った個体の中で唯一生き残った個体。上条と交流を持った頻度では最多を誇り、彼が実験の阻止を決意するきっかけになった個体でもある。実験凍結後は、冥土帰しの病院に入院している。打ち止めに悪戯でゴーグルを強奪された際、美琴と見分けがつかないからと上条に買ってもらったハートのネックレスを身につけている。動物を好きだったりゲコ太ストラップに目を奪われたりと、基本的に感性こそ美琴と同じものの羞恥心は無いに等しく、公衆の面前でもパンツが丸見えになろうが全裸を見られようが、平然としている。また、博識な割には中途半端に非常識な面も持っており、ひよこを模したお菓子を本物のひよこと思い込んだ上、それを食べた上条に激昂したことがある。 美琴と同じく上条に想いを寄せている(本人曰く「真っ白な超能力者派ではなくツンツン頭の無能力者派」。)が、彼女とは違い素直であるため、上条の腕に抱きついたり、上記のネックレスを美琴に見せびらかしながら畳みかけたりしている。 上条と出会って間もない頃、捨てられていた黒猫を拾う。動物に嫌われる体質や実験で殺される予定という自分の事情から上条へ押し付けようとしたが、実験凍結後は病室で飼育ケースに入れて飼っている。当初は「いぬ」「徳川家康」「シュレーディンガー」などと名づけようとしたが、結局は「保留」となる。 劇場版『エンデュミンの奇蹟』では9月18日に負傷で入院していた上条と土御門、ステイルの会話からエンデュミオン崩壊計画を他の妹達と共に盗み聞き、これが打ち止めと一方通行にも伝わり、2人も崩壊阻止に勤しむ事になる。物語終盤にエンデュミオンの警備ロボット群を破壊するため、通常装備で武装した他の個体達を伴って登場するが、自らは「いまどきのムスメカ」仕様の装備(プロトタイプ)をしている。 『超電磁砲』大覇星祭編では、初日の19日に街を歩いているところを美琴と間違われて「バルーンハンター」に参加、見事な活躍を見せたが馬場によってナノデバイスを打たれて昏倒、食蜂たちに保護されることとなる。しかし幻生に見つかり「多才能力」による「心理掌握」でミサカネットワークにウイルスを流し込むために利用されてしまう。美琴の暴走が収まってからもナノデバイスの後遺症のため入院していたが、無事回復する。9月30日に上条と再会し、上述のネックレスをプレゼントしてもらった。 12月24日には保護者の元を脱走した打ち止めを連れ戻す役を代表して任され、その際に一方通行によるオペレーションネーム・ハンドカフスに抵抗する「暗部」存続派と争うことになり、上条達と共に事態の解決に当たる。打ち止めの護衛役を志願し、上条の提案で一方通行が籠城する秘匿取調室に向かう。
※この「御坂妹 / 10032号」の解説は、「妹達」の解説の一部です。
「御坂妹 / 10032号」を含む「妹達」の記事については、「妹達」の概要を参照ください。
- 御坂妹 / 10032号のページへのリンク