当事者のフリースペース・ワークスペース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:05 UTC 版)
「不登校情報センター」の記事における「当事者のフリースペース・ワークスペース」の解説
不登校・引きこもり経験者の対人関係づくりを目標とするフリースペースを設けている。ワークスペースでは支援団体などの情報提供を当事者がウェブページの作成作業、そのための情報収集などの事務作業をしている。 公式ホームページにおいて「このサイトは引きこもり等の経験者という素人グループが制作しています」としているが、ウェブページの大部分は素人レベルの技術とは言い難い「ウィキやWordPressなどのコンテンツ管理システム (CMS) の独自導入と運用」により制作・管理されている(よって、正確な表現は「素人グループが制作している」ではなく「素人を含むグループが制作している」である。詳細は後述)。また、ウェブサイトの収益化に積極的であり、有料バナー広告枠を独自に販売し、さらにクリック報酬型広告(Google AdSense)を多くのページの複数個所に掲載し「(その収益が)ほぼ予定レベルに到達」しているにも関わらず「情報センターとしての収入が追いつかず合計100万円程度の未払いが発生している」としている、不登校・引きこもり経験者ゆえの社会経験の乏しさ、自己肯定感の欠乏による権利意識の低さ、家族が養ってくれるため自身の稼ぎへの無関心、家庭外に「居場所」を失う恐怖感なども重なり賃金未払いを不問に付しやすい下地となっている。「フリースペース・ワークスペース」という併記表現が多い事からも、「どこまでが労働か、そうでないか」の線引きが曖昧であり。なお、CMSによるウェブサイトを「チームにより分担して」制作する事は、作業の上流に相当するCMSの独自導入・カスタマイズ・メンテナンス作業はプログラミングレベルであるが、末端の作業者はhtml・CSSよりも簡単にウェブページが作成できる反面、日本語入力と他所では応用が利かない記号入力で作業が占められるので単純作業の域を出ない。同センターではWiki教室を開いているが、これは素人がウェブサイト制作の末端に同センター限定の即戦力として加わるためのものであり、素人がCMSの上流作業やプログラミングを習得しスキルアップを図れるものではない。よって末端の作業者がスキルアップして就労に役立てたりする事が困難であるのと同時に、作業の上流にある者もスキルを生かしてキャリアアップしようにも絶対人数の少なさゆえ「他に代われる者がいない」等、残留を強制されなくても同調圧力が作用すれば意に反して同センターを抜け出しにくくなる可能性もある。このように広告収入を得られるウェブサイトの作成・運営など、通所者に経済活動を行わせている反面、松田理事長は「今現在も「就業支援」をNPO法人の支援方法に加える条件はないし、それを望む通所者はいません。」と明言しており、「受けられる支援の表層」と「理事長の運営方針」が異なる。「経済的自立や一般企業での就労を目指す者」はミスマッチングを起こしかねないので留意する必要がある。
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