当事者との確執
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:23 UTC 版)
「新聞記者 (映画)」の記事における「当事者との確執」の解説
週刊文春(2022年2月3日号)の取材によると、モチーフとなった森友事件の渦中に自殺した近畿財務局職員の遺族は2020年8月の打ち合いの段階で協力を拒否したため、その後に製作陣が「完全なフィクション」に路線転換し、遺族に話し合いの打ち切りを通告し、ドラマの配信直前まで連絡しなかった。しかし、遺族から改編の許可を受けていないにもかかわらず、当事者夫妻のディテールにそっくりな箇所は全編にわたり存在すると報じられた。 遺族である赤木雅子は本作、ドラマ『新聞記者』のプロデューサーである河村光庸ら制作陣、原作者の望月記者を痛烈に批判している。更には、ドラマ『新聞記者』では、寺島しのぶ演じる赤木雅子をモデルにした女性から夫の残した遺書を託されてスクープするのは『東都新聞』となっていて、寺島さんを追い回して困惑させるのは『週刊文潮』の記者などという「正義は新聞社、悪役は週刊誌」という位置づけとなっている。しかし赤木によれば、「亡くなった夫の手記」を全文スクープしたのは『週刊文春』であり、遺族を追い回して怖がらせたのは新聞、テレビ、雑誌を含むメディア各社であったのが現実だったとした。批判されると製作陣は「全部フィクション」だと言い始めたことも批判している。 小泉今日子は赤木雅子役に抜擢されたものの、遺族の許可なく撮影が進んでいることを問題視した。しかし、制作側から「完全なフィクションなんだからいいじゃないですか」と言われたため、台本も読み込み、撮影準備万全にもかかわらず、直前に降板し、赤木雅子役は寺島しのぶが務めたという。ドクターX以降の新境地開拓と7000万円のギャラのために、そのまま主演の望月記者がモデルの主人公の女性記者役を務めた米倉涼子の判断について、判断ミスと指摘されている。
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