庄地区内専用路線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 15:47 UTC 版)
前記の旧・国道2号沿い路線以外には、かつて合併時より倉敷市営バスが新たに庄地区内専用路線となる新規路線を開設していた。この経緯は、都窪郡時代から旧・庄村地区が東側で隣接して、学区や行政事業は独立していたものの、吉備町地区と同じ電話局番や、吉備郵便局のほか水道事業なども共用されていた。さらに生活においては、吉備町に本社を置くし尿汲み取りや、ゴミ回収業者・タクシーなどの民間会社との繋がりも深かった。そんな状況下でも特に生活への影響が大きかった、電話番号の市内外局番と一部の下4桁の変更(#放送・通信を参照)・水道事業の全面切り替えによる水質変化の懸念(いわゆる、水との相性)などを踏まえて、あえて倉敷市へ合併する大きな理由の一つに、地区北部の高齢化に伴う交通手段の確保を取り付けることも含まれていた。この結果、当時の倉敷市交通局による市バス運行が実現した。 ルートは、庄地区の最南端部(栗坂地区)内の、中庄駅に比較的近い西端集落となる「西栗坂バス停」から出発して、山陽本線の南側と山裾に沿って東西に栗坂地内を走る細い道(一部では普通車同士のすれ違いが厳しい)を使い、約800メートル先の東端集落となる「東栗坂バス停」角の丁字路交差点で、北方向へほぼ一直線で約4knほど結び、この間に山陽本線を横断→旧・国道2号を横断(備中庄バス停)→庄地区の中核となる上東地区の庄支所(庄支所前バス停)・小学校・庄農協脇を通り、山陽新幹線の高架をくぐり、最北端部(矢部地区)の矢部公民館(「矢部バス停」)までの区間(合計約4.8km)で、【栗坂⇔矢部】線として合併直後から市バス部門の廃止となる1989年(平成元年)3月31日まで開設されていた。また、区間内には記載していないバス停も複数個所存在していた。 便数は、1日十数往〜1往復の定期路線として復運行していた。 その後は、路線を引き継いだ下電バスが中型バスで運行していたがほとんどの便が空車状態での運行だったために、2002年(平成14年)3月31日付けで廃止された。これにより、合併時の1971年(昭和46年)から31年間継続されていた路線は、終わりを告げた。 なお、あくまで参考事項として、個人開設ながら外部サイトには、廃止間際当時の時刻表写真によると昼前後の時間帯にたった一往復(平日のみ)の記載がある。詳しくは#外部リンクを参照。
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