島成園とは? わかりやすく解説

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島成園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/02 15:26 UTC 版)

島 成園(しま せいえん、1892年明治25年)2月18日(もしくは13日) - 1970年昭和45年)3月5日)は、大正から昭和初期の女性日本画家大阪府堺市生まれ。本名・諏訪(結婚後は森本)成榮。20歳で文展に入選し、女性画家の流行を作った[1]


  1. ^ ときの輝き 大阪府池田市『広報いけだ』 2020年10月号
  2. ^ 「島成園と浪華の女性画家」6ページ
  3. ^ 池内紀「二列目の人生」(晶文社)では、兄・市次郎は上村松園の内弟子として学んでいた時期があり、成園は兄のために着替えや月謝を持ってしばしば上村邸を訪れていたため、少女時代から松園とは面識があった、としている(同書36ページ)。
  4. ^ 「女性画家」 142ページ「嘗て島さんにも、どなたかにつく(師事する)ことを勧めたことがありましたけれど島さんは何か考えがあつて、とうとうどなたにもつかずじまひ(木谷千種のエッセイ『才星は北へ』より 大毎美術第180号・昭和12年5月刊所収)」
  5. ^ 同書 144ページ 「誉ある美人画 朝香宮允子内親王殿下より島成園女史に御下命(大阪毎日 大正3年11月27日)」。また同書には、京都滞在中の「賀陽宮大妃殿下」が成園の作品を目にし「時代風俗と今様振りの二幅の美人画を御下命」があった、とも記す。
  6. ^ 同書 9ページ
  7. ^ a b 同書 10ページ
  8. ^ 同書 106ページ
  9. ^ 同書 11ページ 成園自身「痣のある女の運命を呪ひ世を呪ふ心持を描いたもの」と語っている。
  10. ^ a b c 同書 11ページ
  11. ^ 同書 11、145ページ
  12. ^ 同書 12ページ 貧乏をしてでも家族から独立し、より自由な生活を基盤にさらに画業を深めたい、との成園の意向に気づいた家族が、当人の知らぬ間に縁談を成立させ、半強制的に結婚生活に入らせた。この背景には当時一般的であった女性の人生観、結婚観、職業観のほか、成園の実父が重病の床にあり、死期が迫っていた、との事情もある。 成園自身が作成したスクラップブックには「あまり自分にとつては突然のことで結婚に対する総ての用意は勿論、心持さへ人に語ることができません、私の様な女、画を唯一の生命とする女が家庭に入つた時、たとへ力の限り努力はして見ますが夫とぴつたり同じ生活続けていけるかどうか」「父の最終の、これが最終だらうと思われる愛撫と兄の心尽しにまかせるのが・・・・私の運命」と語った彼女のインタビュー記事(紙名不詳・大正10年)がスクラップされている。
  13. ^ 同書 12,38ページ
  14. ^ 同書 140-141ページ 「(私の)幾多の制作の中心は、どんなものでも、どんな場合でも、一つだつて大阪を足場にしないものはなかつた・・・・私の作品は、人でも物でも静物でも、大阪の文芸芸術を的としてゐないものはないと云ひ切れる」「大阪の文学、芸術、人情、風俗 それは私のためには回顧的な懐かしい影であり、現実でもあります。私はどんなに上方のお芝居、そのお芝居の中に動いている男女、文楽の浄るり、人形、西鶴近松の文章、船場島之内の人々、顔、肢態、衣装、風習風俗によって、私の画心が培はれたかを考へますと、涙ぐましい気持ち」「(大阪は)永遠の恋人」(以上島成園のエッセイ『さよなら大阪』より・大毎美術 第180号 昭和12年5月刊所収)
  15. ^ 同書 140、142ページ 「ことに私は近年病弱な身ですから(『さよなら大阪』)」 「近年(北海道転居後)の島さんときたら、健康のこともあつたにはあつたのでせうが、とかく引っ込み思案に傾いて、外面との関係がせまくなってゐた(『才星は北へ』)」
  16. ^ 同書 141ページ
  17. ^ 同書 144ページ
  18. ^ 島あふひ独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所





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