山野辺少年の角界入りとは? わかりやすく解説

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山野辺少年の角界入り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 05:41 UTC 版)

常ノ花寛市」の記事における「山野辺少年の角界入り」の解説

1896年11月23日岡山県岡山市生まれるが、出生時で既に体重が5kgに達しており、怪童としてたちまち評判となった山野辺少年はとても利発で、12歳時に大阪大規模な火災発生した際には被災者支援として子供相撲大会を自ら企画開催し、その純益義援金として大阪送ったほどである。これを知った明治神宮宮司大日本帝国陸軍一戸兵衛が、法律関係仕事に就いて常陸山谷右衛門贔屓にしていた父を介して紹介し13歳出羽ノ海部屋入門1910年1月場所初土俵を踏む。この一年後4歳年上栃木山守也入門しているが、栃木山常ノ花より横綱昇進先に果たしていることから栃木山常ノ花兄弟子誤解されがちだが、正しく栃木山常ノ花弟弟子である。 決し怪力では無く栃木山守也より体重が重いと言っても細身軽量なため、1917年5月場所新入幕果たしても横綱はおろか三役定着すら期待されていなかった。しかし、生来負けん気強さ加えて稽古熱心で、数多く稽古相手恵まれた環境常陸山厳しくも熱心な指導によって順調に出世した1920年5月場所では大関昇進する稽古中の負傷によって全休1921年1月場所では9勝1敗、同年5月場所では10全勝初の幕内最高優勝果たした。この成績であれば通常なら横綱昇進決定的だったが、同じ東方には既に栃木山守也大錦卯一郎がおり、横綱昇進源氏山大五郎先を越されてしまった。 その悔しさからさらに猛稽古励み1924年1月場所で8勝2敗の好成績挙げ、9勝1分で幕内最高優勝果たした栃木山に次ぐ成績として悲願横綱昇進確実にした。この場所では名古屋市中央区大池町仮設国技館行われた晴天10日間の興行で、東京相撲初め東京離れて行った興行だったが、連日満員だったという。常ノ花歴史的な意義のある場所で大勢観客声援を受け、横綱昇進果たしたと言える大錦卯一郎源氏山大五郎に次ぐ、1910年1月場所初土俵踏んだ同期生から三年目横綱であり、さらに大錦とは史上三組しか存在しない「同部屋同期生横綱となった新横綱の場所(1924年5月場所)では前場優勝先輩横綱栃木山張出回して正横綱におかれた。この後栃木山1925年1月場所まで3連覇するが、5勝2敗2分1預、2敗9休(1休は現在なら不戦敗)の常ノ花が常に正横綱栃木山張出据え置かれた。この栃木山にとっては不可解な番付編成が、1925年5月場所前の栃木山突然の引退一因ともされる1926年1月場所では横綱として初の全勝優勝果たした。この場所から賜杯贈呈が行われ始め協会正式に個人優勝制度として設定したとされている。ただしこの場所に渡されるはずであった賜杯賜杯中央部分皇室菊の紋章飾られていることから、皇室の『御紋章取締規則』に触れ宮内庁から差し止め命令出た協会菊の紋章除いた小型杯を至急作成し常ノ花にこれを授与した現在の天皇賜杯菊花銀杯は、差し預かり解けた1928年1月場所優勝常陸岩から授与された。 大坂相撲との合併が行われたあとの1927年1月場所不振によって、大坂相撲から編入し宮城山福松優勝奪われたが、3月・5月10月場所といずれも10勝1敗で3連覇果たし1928年5月場所3度目全勝優勝果たし第一人者地位不動のものとした。1929年9月場所には優勝したものの8勝3敗の成績で「3つ負けた者に天皇賜杯とは不敬」とする声が上がったこのため「3敗以上した場合はたとえ優勝して賜杯贈呈はしない」と規定改定された。

※この「山野辺少年の角界入り」の解説は、「常ノ花寛市」の解説の一部です。
「山野辺少年の角界入り」を含む「常ノ花寛市」の記事については、「常ノ花寛市」の概要を参照ください。

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