山田浅右衛門家の収入とは? わかりやすく解説

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山田浅右衛門家の収入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 04:51 UTC 版)

山田浅右衛門」の記事における「山田浅右衛門家の収入」の解説

山田浅右衛門家は浪人の身であり、幕府からの決まった知行受け取ことはなかった。しかし様々な収入源があり、たいへん裕福であった1843年天保14年)の将軍日光参詣の際には幕府300両を献金している。一説には3万石から4万石大名匹敵するほどであったという。公儀御様御用の際には、幕府から金銀拝領していた。また幕府だけでなく、大名家などで処刑を行う際にも役目代行して収入得ていた。これはさほどの収入ではなかった。 最大収入源は「死体であった処刑され罪人死体は、山田浅右衛門家が拝領することを許された。これら死体は、主に刀の試し斬りとして用いられた。当時日本では、刀の切れ味を試すには人間で試すのが一番であるという常識があった。戦国時代はともかく平和な江戸時代においては江戸市中においての試し斬りの手段としては、浅右衛門依頼するのが唯一の手段であった罪人の数が、試し斬り依頼のあった刀の本数にはとうてい追いつかないため、斬った死体何度も縫い直して、1人死体で何振りもの刀の試し斬り行った。浅右衛門自身による試し斬り限らず、自ら試し斬りを行う武士に対して死体売却することもあった。 試し斬り経験生かし刀剣鑑定行っている。諸家から鑑定依頼され手数料受け取っていたが、後には礼金へと性質変化し諸侯旗本庶民富豪愛刀家から大きな収入得た出入りする酒井雅楽頭家や立花家といった大名家から、毎年歳暮として米や鰹節拝領していた。また、こうした人脈利用して刀剣購入世話をすることもあった。刀剣の位列も作成しており、5代吉睦が著書懐宝剣尺』で発表した刀の切断能力を基に刀工格付けした「業物」と呼ばれる指標今日でも有名である。 さらに副収入として、山田浅右衛門家は人間肝臓や脳や胆嚢胆汁等を原料とし、労咳に効くといわれる丸薬製造していた。これらは山田丸・浅右衛門丸・人胆丸・仁胆・浅山丸の名で販売され山田浅右衛門家は莫大な収入得ていた。また、遊女約束用として死体小指売却することもあったという。 山田浅右衛門家は、その金を死んでいった者達の供養惜しみなく使った東京都池袋祥雲寺には、6代吉昌が建立した髻塚(毛塚)と呼ばれる慰霊塔残っている。また、罪人今際の際辞世理解するために、3代以降俳諧学び俳号所持している。

※この「山田浅右衛門家の収入」の解説は、「山田浅右衛門」の解説の一部です。
「山田浅右衛門家の収入」を含む「山田浅右衛門」の記事については、「山田浅右衛門」の概要を参照ください。

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