山梨県の観光とは? わかりやすく解説

山梨県の観光

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 04:44 UTC 版)

山梨県の観光地」の記事における「山梨県の観光」の解説

山梨県甲斐国)は江戸時代甲州街道などの主要街道脇往還整備し、さらに富士川舟運開通し主要な交通・物流網が成立するこれに伴い旅の大衆化し武家から庶民まで多く旅人来訪した江戸期には文人学者などによる甲斐国旅行記残されており、武田氏関係の史跡富士山御嶽昇仙峡身延山久遠寺など自然、史蹟など各地名所成立する甲斐名所旅日記のほか『甲州道中図屏風のような絵画作品文人絵画葛飾北斎富嶽三十六景』や歌川広重不二三十六景』『富士三十六景』などの浮世絵においても視覚的に描かれ江戸など遠方においても知られた。江戸期旅行記絵画作品記され名所は、近代以降交通体系変化によって廃れたり開発によって消失した名所含まれている。 明治初期には道路整備鉄道の開通などにより観光業盛んになり、八ヶ岳富士北麓などにおいて観光地保養地としての整備が進む。戦後には笹子トンネル中央自動車道開通によって交通網がさらに整備され観光業主要産業化する交通網の整備により首都圏中京地域から観光客呼びこみ、武田氏関係の史跡など歴史資産八ヶ岳富士山御嶽昇仙峡などの自然資産活かした観光業展開している。 特に武田信玄近世期から『甲陽軍鑑』を通じて大衆的知名度があり、地元においても近代には崇拝され郷土英雄として位置づけられている。戦後においても武田家中心とした観光作り行っており、毎年4月上旬には信玄公祭り実施し地元における日常食であったほうとう」が武田信玄陣中食であったとする触れ込み観光化するなど、新たな名所名物成立している。 また、戦後山梨県産業養蚕衰退して果樹栽培増加し果樹栽培観光組み合わせた観光農園成立した。現在では外国人観光客呼びこみ、世界遺産認定され富士山活用甲府城史蹟整備富士信仰など武田氏以外の歴史的観光遺産発掘など、県をあげての活動行なっている。

※この「山梨県の観光」の解説は、「山梨県の観光地」の解説の一部です。
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