寒河江部屋
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巨桜丸 丈治(きょおうまる ジョージ) 「最後の十五日」に登場する幕内力士。ハワイ州オアフ島出身の外国人力士で、体重278キログラムという角界最大の体躯を誇り、明るい性格と笑顔で人気がある。得意技は諸手突き。番付は西前頭九枚目。 子供のころから桁外れに体格がよかったが、その外見に反して性格が非常に弱気で「リトル・ジョージ」のあだ名でいじめられ、引きこもりになっていた。その噂を聞きつけた地元出身の九曜山にスカウトされ来日、次元一門の親方衆の前で田上と手合わせを行いあまりの気の弱さに「使い物にならない」と見限られたが、その性格を叱咤せず受け入れて励ましてくれた寒河江親方を慕うようになり寒河江部屋に入門、実力を大きく伸ばし初土俵から僅か11場所で新入幕を果たした。 土俵上でも笑顔を浮かべているのは様々な恐怖と緊張を無理に和らげるためのもので、本心から楽しくて笑っているものではない。舞ノ島を下した鯉太郎の四日目の取組相手となった当日、恐怖に押しつぶされトイレの個室にこもり、隣の個室にいた大吉に弱音をこぼして大吉から叱咤され、自分の甘さを悟って精神的に成長。取組では真正面からの激しいぶつかり合いを見せ、本気を出してもなお自分を互角以上に追い詰めてくる鯉太郎に精神力がさらに覚醒。諦めることなく下手投げを必死にこらえた所へ切り返しを受けて敗れ、それまでとは全く違う晴れやかな笑顔を浮かべていた。一方、土俵上にてあまりにも刹那的な生き様を見せた鯉太郎のことも気遣っていた。 寒河江 修二(さがえ しゅうじ) 寒河江部屋の親方。明るい性格で英単語を多用する。髪型はキノコカット。 現役時代に角界の理不尽な上下関係に苦しんできた経験から、部屋では弟子達を番付・年数関係無く平等に扱っている。虎城から引き取るよう言われた巨桜丸を親身になって説得し入門させ、やがて幕内力士へと育てあげた。その指導方針に対する理解が薄い周囲からは、親方として弟子に接する姿勢がとにかく甘いと言われているが、虎城には「その評価とは真逆に、部屋で課す稽古はかなり厳しい」と評されている。巨桜丸が無理をして土俵に上がり続けているのも察していた。
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