宮古島市長選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:25 UTC 版)
県議時代は対立してきた玉城デニー沖縄県知事のオール沖縄勢力のほか、保守系の一部も座喜味の支援に回り、保革共闘の「ワンチームみゃーく」を形成して、選挙戦を展開した。対立候補は、保守系市長の会「チーム沖縄」会長で、現職の下地敏彦(自民・公明推薦)であり、事実上の保守分裂選挙となった。地元選出の衆議院議員西銘恒三郎、下地幹郎の両氏らが宮古島入りし、下地支援を訴えたほか、菅政権は菅義偉首相の秘書と自民党職員2人を下地の事務所に派遣し、地方選としては異例の態勢を敷いた。また、告示前には元防衛大臣の小野寺五典自民党組織運動本部長も現地入りし、2019年以降に駐屯した約700人の陸上自衛隊関係者らへのてこ入れを図った。中国との距離が近い離島では、陸上自衛隊の駐屯地整備など政府方針を歓迎する向きもあり、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設で政府と対立する沖縄本島とは温度差も生じ、保守地盤で「反玉城県政」の牙城という印象も強く、自民党幹部らは下地の勝利を信じていた。しかし、前回の選挙で大きな争点となっていた陸上自衛隊配備計画は、2019年3月に宮古島駐屯地が開設され、宮古島での配備がほぼ完了したことから、両候補ともに容認の姿勢で今回の選挙では争点にならず、「市政刷新」のスローガンのもと保革共闘が実現したことや、多選とされる4期目を目指す現職への批判も高まっていたことなどを受け、結果は、座喜味が下地を2782票差で破り、初当選を果たすこととなった。 ※当日有権者数:44,376人 最終投票率:65.64%(前回比:-2.59pts) 候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持座喜味一幸 71 無所属 新 15,757票 54.84% (推薦)立憲民主党・日本共産党・社会民主党・沖縄社会大衆党 下地敏彦 75 無所属 現 12,975票 45.16% (推薦)自由民主党・公明党
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