宮古島の伝承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 07:00 UTC 版)
太古の昔、宮古島にはじめて人間が住むようになった時のこと、月と太陽が人間に長命を与えようとして、節祭の新夜にアカリヤザガマという人間を使いにやり、変若水(シジミズ)と死水(シニミズ)を入れた桶を天秤に担いで下界に行かせた。「人間には変若水を、蛇には死水を与えよ」との心づもりである。しかし彼が途中で桶を下ろし、路端で小用を足したところ、蛇が現れて変若水を浴びてしまった。彼は仕方なく、命令とは逆に死水を人間に浴びせた。それ以来、蛇は脱皮して生まれかわる不死の体を得た一方、人間は短命のうちに死ななければならない運命を背負ったという。アカリヤザガマは、神の使命を果たせなかった罰として、桶を担いで月に立たされているという。 この伝承では、神に相当するものは「月と太陽」である。アカリヤザガマを「アカリヤ・ッザガマ(輝ける老人)」とする解釈がある。
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