学生・受講生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:29 UTC 版)
大学レベルの「孔子学院」と、中学・高校レベルの「孔子学級」がそれぞれ設置されている。「孔子学院」のほうは、ドイツのゲーテ・インスティテュートやフランスのアリアンス・フランセーズ、スペインのセルバンティス文化センター、そして部分的にイギリスのブリティシュ・カウンシルを模して作られている。2009年時点、世界で推定4000万人が中国語を学んでおり、需要は高い。2019年末までに162の国と地域に550校が設置され、分校に相当する「孔子課堂」が1,172校設置されている。 孔子学院プロジェクトは2004年に開始され、同年11月大韓民国ソウル市に初めての海外学院が設置された。 孔子学院・孔子学級の目的は主に、海外で中国語と中国文化を教えることである。中国語を教えるほかに、漢方医学や中国史、文化、社会、武道、演劇、生け花、剪紙などをも教える。現代の話題を取り上げることもある。 孔子学院プロジェクトは、2004年度から「中国国家対外漢語教学領導小組弁公室」が推進してきたが、2020年6月より中国の大学および企業・団体等による「中国国際中文教育基金会」が担うことになった。中国政府が新たに設置した「中国教育部中外語言交流合作中心」が、国際的な中国語の教育基準の策定・実施、国際的な中国語の教師、教科書、科目などの構築と学術研究支援、国際的な中国語の教師試験と中国語研修等を担当している。 中国共産党政府は、2020年までに世界1000カ所に孔子学院と孔子学級を設置しようとしており、そのために3000人分の奨学金を提供する方針である。 2019年(令和元年)12月、中国湖南省長沙市で開催の国際中国語教育大会(旧名称「孔子学院世界大会」)で明らかにされた情報では、中国共産党政府は世界162カ国・地域に孔子学院550カ所と孔子課室1,172カ所を開設。専任・非常勤講師の総数は約5万人、学生・受講生の総数は2,500万人に達している。 孔子学院・孔子学級には主に5つの形がある。 中華人民共和国の大学と外国の大学が提携したもの 中華人民共和国の中学校と外国の中学校が提携したもの 中華人民共和国の大学と海外の地域機関が提携したもの 中華人民共和国の大学と海外の地域機関が提携したもの 中華人民共和国の大学と外国企業が提携したもの である。孔子学院・孔子学級の目的は主に、海外で中国語と中国文化を教えることである。中国語を教えるほかに、漢方医学や中国史、文化、社会、武道、演劇、生け花、剪紙などをも教える。現代の話題を取り上げることもある。 資金面では、漢弁が開設資金として10万ドル(約1,066万円)を提供して、さらに海外の提携相手に年間の助成金を払う。同額の運営費を提携相手も払う。年間10万ドルから25万ドル以上の助成を受けているところもある。原則的には漢弁は、最初の3年間だけ初期費用を払い、それ以降は外国の提携先が運営費を払うというのが本来の形である。しかし、後掲書によれば、同書著者の取材に対して北京の漢弁本部の許琳主任は、「運営費の全額負担ができない孔子学院もあるので、開校3年以降でも資金援助を続けることがある」と認めている。漢弁は、助成金を払うほか、海外の孔子学院・孔子学級で教える中国人教師の給与および海外生活手当の全額または相当額を支払うのが通常である。
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