媒質による分類とは? わかりやすく解説

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媒質による分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:23 UTC 版)

レーザー」の記事における「媒質による分類」の解説

レーザー媒質誘導放出起こす物質)によっていくつかの種類分けられる固体レーザー 詳細は「固体レーザー」を参照 媒質固体であるものを固体レーザーという。通常結晶構成する原子一部が他の元素に置き換わった構造を持つ人工結晶用いられ代表的なものクロム添加したルビー結晶によるルビーレーザーや、YAG結晶中のイットリウムを他の希土類元素置換した種々のYAGレーザーがある。ネオジム添加YAG用いたNd:YAGレーザー波長が1064nmの赤外線発する。ただし非線形光学結晶用いて高調波発生させることによって、波長532nmの緑色の光(SHG)や355nmの紫外線THG)なども出すことができる。また、サファイアチタン添加した結晶媒質使用したチタンサファイアレーザーがあり、超短パルス発振が可能である。 固体レーザー励起光源としてレーザーダイオード用いたものをDPSSL(Diode Pumped Solid State Laserダイオード励起固体レーザー)という。 液体レーザー 媒質液体であるレーザー液体レーザーといい、色素分子有機溶媒アルコールなど)に溶かした有機色素媒質とした色素レーザーがよく利用されている。色素レーザー利点使用する色素共振器調節によって発振波長自由に、かつ連続的に選択できることである。色素レーザー1970年代以降超短パルスレーザーとしてよく用いられたが、より性能良い固体レーザー置き換えられていったガスレーザー 媒質気体のものはガスレーザー気体レーザー)と呼ばれる中性原子レーザーヘリウムネオンレーザー(He-Ne。赤色)など)、イオンレーザーアルゴンイオンレーザーAr-ion。主に青色または緑色)など)、分子レーザー炭酸ガスレーザー赤外)、窒素レーザー紫外)など)、エキシマレーザー(主に紫外)、金属蒸気レーザー金属蒸気電子線等で励起して誘導放出する。ヘリウムカドミニウムレーザーなど)などに分けることができる。化学レーザー気体レーザー含める時もある。 半導体レーザー 媒質半導体である物は固体レーザーとは区別され半導体レーザーあるいはレーザーダイオードLD)と呼ばれている。レーザーポインター光ディスク読み書きなど低出力でもよいレーザーに主に使用されている。安価小型なため、利用広まっている。 自由電子レーザー 真空中光速に近い自由電子磁界加え進路変えるとき発生する放射光利用するレーザーは、自由電子レーザー呼ばれる化学レーザー 化学反応励起による誘導放出利用するレーザー化学レーザーと呼ぶ。酸素-ヨウ素化学レーザー(en)やフッ化水素レーザーなどがある。高出力レーザー発振できる。 ファイバーレーザー 希土類添加して利得広帯域化させたファイバーレーザー媒質として用いる。安価コンパクト高出力超短パルス作成するには性能制限されるが、レーザー加工によく用いられるまた、光通信用途としても利用される

※この「媒質による分類」の解説は、「レーザー」の解説の一部です。
「媒質による分類」を含む「レーザー」の記事については、「レーザー」の概要を参照ください。

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