大浦の棚田(肥前町)
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出展:日本の棚田百選 | ![]() |
基 礎 諸 元 | 平均勾配 | 団地面積 |
1/5 | 35.4 ha |
維持・保全・利活用状況 |
大浦棚田は、小規模な集落である大浦岡、大浦浜、満越の3集落にわたってお り、傾斜のある土地を有効に活用するために狭いながらも長年にわたる農家の工夫から作り出された、まさに、自然と人の合作である。機械耕作が不適な地形のため、「畦切り」「畦塗り」を始め田植えから稲刈りまで、人力に頼ることも多いが、小規模農家も多いこともあり、勤勉な営農を続けている。また、各生産組合、水利組合により4月の「出さらえ」と呼ばれる水通 し作業や夏場の農道草払いが行われ、各水源水利の管理は、水番と呼ばれる管理人によりなされている。本地区は、地滑りの被害や用水不足に悩まされてきたが、各種地滑り対策工事で棚田の保全がなされるとともに、土地改良事業により溜め池まで用水が導水され、営農安定が図られている。肥前町や大浦地域では、棚田の維持保全のための基盤整備を一層推進するとともに、草花の播種による美化や景観に調和した石垣築造等を考慮しながら、この棚田景観のグリーンツーリズム等への活用を検討されている。 |
推薦項目 | 景観 |
推薦理由 | 景観:「棚田形状の美しさ」その昔、弘法大師がこの地の美しさに筆を投げたと伝えられている玄海国定公園「いろは島」を背景にしながら、眼下に約1000枚の壮大な棚田を見渡すことができる。毎年、4月下旬頃の代かき直後の水田の眺めがもっとも素晴らしく、その波状的な形状の美しさとともに天候と日射によっては幻想的な情景を醸し出し、多くのカメラマンが撮影に訪れている。 |
棚 田 の 概 況 | 枚 数 | 1096 枚 | 水 源 | 河川(渓流含む)ため池 |
事業導入 | 有 | 法面構造 | 石積 | |
開発起源 | 中世(平安~室町) |
営 農 の 状 況 | 対象農家数 | 62 戸 | 10a当収量 | 582 kg/10a |
戸当り営農規模 | 0.57 ha/戸 18 枚/戸 | |||
高付加価値農業 | 特になし。 |
特記事項の有無 | なし。 |
(注:この情報は平成11年のものです)
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