多様なカープグッズと記念Tシャツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:46 UTC 版)
「広島東洋カープ」の記事における「多様なカープグッズと記念Tシャツ」の解説
数ある日本のプロスポーツチームの中で、もっとも企画力に富んだグッズを生み出し続けているのはカープであると言われている。かつては「文鎮にしか使えない物ばかり」と揶揄された時期もあったが、これまで数多くのシャレの効いたグッズを販売してきた実績がある。2006年には当時のマーティ・ブラウン監督のおなじみのパフォーマンスをモチーフにした「ベース投げTシャツ」を、2007年には山﨑浩司内野手が対戦相手を隠し球でアウトにしたことをネタにした「隠し球Tシャツ」まで販売した。その後もパンツやギターに台車、壁掛時計など、プロ野球チームのグッズとしては物珍しい商品を次々と販売している。 この他にも、ブライアン・バリントン愛用の爪磨きや、キラ・カアイフエなどの顔がデザインされたアロハシャツといったユニークな商品に加え、iPhoneケース、バッグなどもデザインが豊富で、すぐに売り切れになってしまう商品も多い。また、初勝利を収めた新人投手や、劇的なサヨナラ本塁打を打った選手の枚数限定Tシャツを即座に販売することもよく知られている。この限定Tシャツの人気は高く、特に2014年に発売したTシャツの売れ行きは絶好調であり、九里亜蓮や大瀬良大地の初勝利を記念した限定Tシャツは販売当日に完売している。さらに、2014年4月2日の対ヤクルト戦、堂林翔太のシーズン初本塁打によるサヨナラ勝利を記念した400枚のTシャツを、4月4日12時からインターネット限定で発売したが、わずか5分で完売した。 丸佳浩が「千葉から広島に来て、カープという球団が広島の人にとってすごい身近な存在だということに驚いた。どこもかしこもカープで、コンビニでは普通にグッズが置いてある。広島ってこういうところなんだと新鮮なカルチャーショックでした。僕の出身の千葉はロッテのお膝元ですけど、ありえないです」と話したことがあり、地元民にとって「コンビニにカープグッズ」は当たり前である。 「赤」は伝統的に色彩マーケティングでも購買色や興奮色と言われるカラーであり、応援グッズがカワイイことも、カープ女子増加の要因の1つという見方がある。球界でも一番商品開発をして、最も物販の規模が大きいのもカープである。球団によってはグッズを売ってもロイヤルティーしか入らないところもあるが、カープは製作から販売まで自前。球団の収入に直結し、2009年にマツダスタジアムに本拠地を移して以来、3億~4億円だった売り上げは、2014年に20億円以上を売り上げ、球団収入の20%を稼ぎ出し、十数年で15倍に伸ばした。25年ぶりにリーグ優勝した2016年には記念商品などで収益を押し上げ、グッズ収入は前年比17億3千万円増となる過去最高の53億円となり、球団の全売上高の30%近くを占めるまでに成長した。
※この「多様なカープグッズと記念Tシャツ」の解説は、「広島東洋カープ」の解説の一部です。
「多様なカープグッズと記念Tシャツ」を含む「広島東洋カープ」の記事については、「広島東洋カープ」の概要を参照ください。
- 多様なカープグッズと記念Tシャツのページへのリンク