各房について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 15:13 UTC 版)
映画中に明示されている房を挙げる。なお、最初の十房(三十五房~二十六房)は肉体面での基礎修練を目的とし、本格的な武術修練は二十五房以上。 平衡房(三十五房) 三十五房の最初(最下位)の修練場。足腰のバランス感覚や俊敏さを鍛えることを目的とし、池に浮かべた木を縄で束ねた足場の上を乗り越える(三徳が自力で渡る方法を編み出した後、縄が切られ、乱雑に浮かぶ木の上を渡るという難易度が更に上がったものになる)。池に落ちた場合、着ていた衣服を乾かさないとその先の食堂に入ることを許されない。 劈力房(三十四房) 腕の力を鍛えることを目的とし、両腕に水の入った桶を水平に持ち、自分の体の幅しかない坂道を登ることを繰り返す。二の腕には刃物を装着しており、重さに耐えられず腕が下がると脇腹に刺さるため、絶えず水平を維持しなければならない。運んだ水は頂上で流すことで洗濯場の水道代わりとなっている。 腕力房(三十三房) 腕及び手首の力を鍛えることを目的とし、木魚のリズムに合わせて、片手でおもりのついた竹竿で鐘をつくことを繰り返す。10斤の重りが先に付いた12尺の竹竿であり、本来は竹竿の手前を持つことで70kgの負荷がかかるようになっているが、来たばかりで持ち上がらない場合は、2尺手前を持って負荷を少し軽減して始められる。また終盤は木魚のスピードも非常に早くなる。 眼力房(三十ニ房) 視覚的な判断力や反射神経を鍛えることを目的とし、最初は頭を動かさず眼球のみ動かして振り子上の蝋燭の動きを追わせる。頭の両脇には火の付いた大きな線香があり、頭を動かすと側頭部を火傷する。これをクリアすると次に蝋燭の灯が反射する鏡が付いた的を攻撃する修練に移る。 頭力房(二十六房) 頭を鍛えることを目的とし、ほぼ額と同じ高さくらいにいくつも吊るされた硬いサンドバッグのようなものを頭突きしながら、房の奥へ行き線香を供える。下手すると脳震盪を起こしかねない基礎過程の最終関門。 拳術房(二十五房) 拳で相手への攻撃や型の基本を学ぶ房。教科書に書かれた型の体勢を維持する必要がある。 腿術房 足で相手への攻撃や型の基本を学ぶ房。火の付いた輪の先にある壺を蹴りで壊す。 刀術房 刀で相手への攻撃や型の基本を学ぶ房。 棒術房 棒を使いこなす基本を学ぶ房。(棒を使って重い石を引っ張る修行、棒で袋を突く、棒の先の歯車を、上下にある棘に刺さらないようにきちんと回さなければならない。しかも微妙に左右の歯車の位置が違うためにその差を見極めながら歯車を棒で回さなければならない)。 頂房(第一房) 三十五房の最上位。読経・禅問答を行い、悟りを開く為の精神修練を行う。三徳が最初に学ぼうとした房だが、まだ早すぎると住持によって追い払われる。
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