古パルテノンとは? わかりやすく解説

古パルテノン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 01:24 UTC 版)

パルテノン神殿」の記事における「古パルテノン」の解説

アテネのアクロポリス神域開闢は非常に古く新石器時代遡る築壁、ミケーネ時代城壁跡が発見されている。ここへアテーナー・パルテノスの聖域設けようという試みは、マラトンの戦い紀元前490年-紀元前488年勃発の頃に行われた。これは、いつ作られたか定かでないオリーブの木彫られたアテーナー・ポリアスの像を祭った古風な神殿の横にあったヘカトンパイオンという建物取り替えて建てられた。この「古パルテノン」と言える神殿紀元前480年アケメネス朝ペルシアアテナイ占拠し際にアクロポリス全体とともに完全に破壊されるが、その時点で未だ建設中だった。この古パルテノンの建築破壊ヘロドトス伝え円柱一部エレクテイオン北側の幕壁に、眼に見える形で流用された。1885年から1890年にかけて、Patagiotis Kavvadiasが行った調査で古パルテノンの遺構が見つかり、存在確認された。ヴィルヘルム・デルプフェルト主導しドイツ考古学研究所 (German Archaeological Institute) が指揮を執ったこの発掘では、デルプフェルトが「パルテノンI」と呼ぶ元々の古パルテノンの基礎部分が、現在のパルテノン神殿とずれた位置にあることを発見し従来の定説訂正加えた。デルプフェルトの調査によると、古パルテノンは3段基礎があり、2段土台と同じポロス島石灰岩用いられているのに対し最上段はKarrhaの大理石使われ、これは後に覆われペリクレス時代パルテノン神殿基礎となった。ただしこれは規模小さく北方向にずれており、現在のパルテノン神殿旧来の建物すっぽり覆いつつ全く新たに建設された事を示す。発掘に関する最終報告ではより複雑な図が示され、この基礎執政官キモン時代の壁と同じ時代のものであり、それらは古パルテノン建設後期のものである可能性示した。 古パルテノンが紀元前480年破壊されたのならば、再建されるまで33年もの間崩れたまま放置されていたのか疑問持たれた。これについて、紀元前479年プラタイアの戦い前に行われたペルシア人暴虐忘れないために、破壊され聖域再建しない」というギリシア同盟による宣誓影響する合意があった。紀元前450年カリアスの和約成立アテナイ人はこの宣誓無効にすることができたが、それまで再建取り掛かれなかった理由には、ペルシア侵攻に抗っていたため財政的余裕無かったというありふれた背景もあった。しかし、バート・ホッジ・ヒルが行った発掘から、キモン在任紀元前468年以降時代には「2つ目のパルテノンパルテノン)」が存在した考えられるヒル主張では、デルプフェルトが発見したパルテノンI」最上段に当たるKarrha大理石は、「パルテノン3段の1番下に当たり、その基壇敷設された面は23.51×66.888m(77.13フィート×219.45フィート)になると計算した1885年発掘では、掘り起こし手段慎重さ欠けた上にリファイリングも雑だったため多く重要な証拠失われてしまい、考古学順序だて法(en)では古パルテノンの時代認定明瞭にできなかった。1925年から1933年にかけて、B.グラーフE.ラングロッツはアクロポリスから出土した陶器破片研究し2巻論文著した。これに影響されアメリカ考古学者ウィリアム・ベル・ディンスムーア(en)は、神殿基盤年代特定と、アクロポリス盛土の下に隠されていた5つの壁に関する研究発表した。ディンスムーアは「パルテノンI」の建設年を最も早くとも紀元前495年とし、デルプフェルトの考え矛盾する結論導いた。さらにディンスムーアは、デルプフェルトが定義したペリクレス時代の「パルテノン以前神殿2つあったと主張した1935年の『American Journal of Archaeology』にて、ディンスムーアとデルプフェルトの2人意見交換し合っている。

※この「古パルテノン」の解説は、「パルテノン神殿」の解説の一部です。
「古パルテノン」を含む「パルテノン神殿」の記事については、「パルテノン神殿」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「古パルテノン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「古パルテノン」の関連用語

古パルテノンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



古パルテノンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのパルテノン神殿 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS