受講した若手作曲家の傾向とは? わかりやすく解説

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受講した若手作曲家の傾向

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/18 03:35 UTC 版)

秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティバル」の記事における「受講した若手作曲家の傾向」の解説

このセミナー受講した若手作曲家当時)は、おおよそ1963年から1972年生まれまでの世代がほぼ該当する1963年生まれ作曲家伊藤弘之1972年生まれ作曲家には川島素晴がいて、両者ともここで学び作品発表機会得ている。後者秋吉台国際作曲賞受賞した。またこれらの作曲家たちは特定の学閥例え東京藝術大学桐朋学園大学など)だけにとどまらずその他の音楽大学、特に秋吉台という地理的条件から関西中国地方音楽教育機関、あるいは日本の音楽学歴経ず海外学んだ者、独学作曲学んだ者たちなど、様々な学歴を持つものが多く集まりセミナー合宿的な雰囲気の中で情報交換し合ったこの世代は、それまで積極的に世界様々な現代音楽情報日本取り入れていた武満徹近藤譲によっても紹介されることのなかった作曲家、あるいは両者拒絶してしまった作曲家情報を、細川主導秋吉台セミナーによって紹介され機会などを通していち早くオンタイム摂取し創作イディオム取り入れた。かつて1970年代以降前衛的実験的な現代音楽動向取り入れることに消極的だった日本現代音楽界の常識が、最初に塗り替わる時期デビューしたのが、伊藤弘之中村斉など、秋吉台セミナー参加し現在も活躍する作曲家(の中でも特に年長世代)である。 秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティバル第10回まで開催され秋吉台国際作曲賞開始時こそ小規模であったが、結果的に前記川島原田敬子田中吉史山口淳第一線活動する若手作曲家数多く輩出した。ただしそれらの作曲家おおよそ1960年代から1970年代初頭生まれ作曲家集中しており、1973年生まれ以降世代にはそれほど影響及ぼしていない。無論それらのポスト世代秋吉台セミナー後半期参加していたものもいるが、彼らポスト世代にとってはまだ20代前半年頃であり、秋吉台セミナー後半期において前半期からの参加者講師陣爛熟するにあたって1972年生まれ川島素晴1992年20歳若き歳で秋吉台国際作曲賞受賞し鮮烈なデビュー飾ったようなインパクト薄れていき、川島以降世代台頭する機会はこの時期にはまだ恵まれにくかった背景考慮する必要がある。それらのポスト世代育ち活躍するのは、細川秋吉台撤退以降設立した武生国際作曲ワークショップなど次世代講習会機会以降となる。 実際上記1963年から1972年生まれまでの秋吉台セミナー参加世代で現在も積極的に活躍する日本人作曲家たちは、自分作曲語法について、あるいは外部作曲家現代音楽演奏家招待したりして、公的な場あるいは自分たちの主催する小規模な集まりなどでプレゼンテーションを開くなど、情報吸収意欲交換意識それ以前世代比べてずっと強いのが特徴である。この傾向明らかに秋吉台セミナー受講という彼らの世代の共通経験に基づいていると言える。またそのようなプレゼンテーションやり方広めることによって、これ以降若手世代への啓発にもなっている。

※この「受講した若手作曲家の傾向」の解説は、「秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティバル」の解説の一部です。
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