反ヒトラー派にとは? わかりやすく解説

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反ヒトラー派に

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:12 UTC 版)

ヨーゼフ・ゲッベルス」の記事における「反ヒトラー派に」の解説

シュトラッサー兄弟国家社会主義理論強化目指しており、党綱領改正し詳述化することを考えていた。その新綱領案はシュトラッサー兄弟ゲッベルスカウフマンらによって練られ1925年12月末に完成された。これはあくまで現行党綱領詳述化したであって綱領根本原理修正した物ではなかったが、ヒトラー党首である自分相談もなく北西ナチス勝手に新綱領案を作ったことに激怒した。またヒトラー考えるところでは党綱領融通自在に解釈できるよう簡潔抽象的なければならず、綱領詳述化は運動の戦術の自由を縛ってしまうものに他ならなかった。 グレゴールは、この新綱領案への承認求めるために翌1926年1月25日ハノーファーにおいて北西ナチス大管区指導者たちを招集したハノーファー会議)。この会議ヒトラー出席せず、ゴットフリート・フェーダー代理送っている。ヒトラー本人出席しなかったこともあって、会議終始グレゴール優位に進んだフェーダーは「ヒトラーも私もこの綱領案を認めるつもりはない」と主張したものの彼とロベルト・ライを除く全員綱領案に賛成した。 また会議では共産党提案していた皇室財産没収法案賛成すべきか否か議題となった。この件をめぐってヒトラー反対したが、ナチス左派代表するグレゴール没収賛成したゲッベルス没収賛成立場から演説したフェーダーは「この法案ユダヤ人ペテンであるとヒトラー主張している」と訴えたものの、野次倒された。そこへゲッベルス立ち上がってミュンヘン党指導部批判するとともにプチブル主義者アドルフ・ヒトラーは党から追放すべきである」と提案したと伝わる。一方ヒトラー追放動議出したのはゲッベルスではなくベルンハルト・ルストとする説もある。いずれにしてもヒトラー追放動議グレゴールが「党内秩序を乱すもの」「行き過ぎた意見」として却下している。 続く2月14日今度ヒトラー自分影響力が強いバンベルク反撃会議招集したバンベルク会議)。グレゴールゲッベルス出席命じられた。ここでヒトラーは「皇室財産没収主張する者は銀行取引所に巣くっているユダヤ人財産没収しようとしない嘘吐きである」と断じたうえで「旧諸侯には彼らの権利属さない物は何一つ渡してならない。だが、旧諸侯属する物を不当に奪うこともまた許されない。党は私有財産制正義擁護するからだ」と論じた。さらに新綱領案についても一条ずつ批判加えていき、最後には「(現行党綱領は)我々の信仰、我々の世界観創立証書である。これに揺さぶりをかけることは、我々の理念信じて死んでいった人々対す裏切り意味する」と結んだヒトラーブルジョワとの融和重視し国家社会主義から保守主義転じた感じたゲッベルスは、すっかりヒトラー幻滅して2月15日日記ヒトラーを罵っている。「ヒトラー演説二時間。僕はへとへとになった。何というやつだ。反動なのか?全く始末に負えないぐらぐらした奴だ。ロシア問題は全くの的外れイタリアイギリスは我々の宿命的な盟邦であるだって?ひどい。我々の課題ボルシェヴィズム粉砕であるだって?ボルシェヴィズムユダヤ人こしらえ物であるだって?皇族への補償。法は法である。私有財産制問題には触れない。ひどい!綱領はこれで結構だ!フェーダーがうなずく。ライがうなずく。シュトライヒャーがうなずく。『こんな連中中に自分がいるのは心が痛む。』(ゲーテの"ファウスト"からの言葉)短い討論シュトラッサー発言する途切れがち震えながら不手際に善良正直なシュトラッサー…。ああ、我々は向こう側のあの豚どもになんと力及ばざることか。僕には一言発しえなかった。まるで頭を打ちのめされたようだ」、「僕の人生最大失望ひとつだ。僕はもうヒトラー全幅期待持てない恐ろしいことだ。頼るものがなくなるということは疲れ果てた。」。

※この「反ヒトラー派に」の解説は、「ヨーゼフ・ゲッベルス」の解説の一部です。
「反ヒトラー派に」を含む「ヨーゼフ・ゲッベルス」の記事については、「ヨーゼフ・ゲッベルス」の概要を参照ください。

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