再生可能エネルギーに含まれるかどうか不明なもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 01:41 UTC 版)
「再生可能エネルギー」の記事における「再生可能エネルギーに含まれるかどうか不明なもの」の解説
下記の代替エネルギーは、原料である水素の製造などエネルギーの創出努力を伴うため、全体ではカーボンオフセットにあたるのかという議論が継続的に行われている。 水素(化石燃料+熱+電力→水素) 石油精製・製鉄等の副産物として発生するほか、天然ガスを水蒸気改質して大量生産する。 燃料電池(化石燃料+マイクロヒーター+触媒→水・熱・電力) 触媒を用いて水素と酸素を反応させ水と熱と電力を作り出す。家庭用燃料電池の作動には外部からの都市ガス・電力・水の供給が必要である。 廃棄物発電(ゴミ発電)(化石燃料→熱→電力) バイオマス発電所以外の一般的なゴミ焼却炉で発電する場合には化石燃料由来の再生可能でないゴミが含まれる。統計上も一部だけが計上されたり、別記される等の例が見られる。 気化現象(風力+気化現象→熱) 水などが蒸発時に付近のものを冷却する現象。この場合の熱は何かをするためエネルギー源というよりも廃棄物であり、熱を移動させること自体が目的である。水を入れた素焼きの壷の表面から染み出た水の気化熱で中の水や周囲の空気を冷却する方法が古くから用いられる。[要出典] 人力発電 腕の動きによりバネを自動で巻き発電する腕時計(自動巻腕時計)のほか、手回し発電により充電池に充電して作動させる懐中電灯・ラジオ・ノートパソコン(■右列に画像あり)が存在するほか、エアロバイクで発電してスポーツジムの電力の25%を担っている例がある。 振動発電 圧電素子を用いて振動を電力に変換する。リモコンや発電床等が試作されている。振動源が人力の場合人力発電である。 熱電発電 研究段階である。熱電素子を用いて物質の表と裏の温度差による電子の移動を電力として取り出す。原理の発見は古いものの高温に耐える材料がなく実用化は原子炉の熱を有効利用する目的で宇宙開発に限定されていた。近年適した材料が開発されマグマ発電が研究されるほか、自動車等の廃熱を利用する方法が研究されている。温度差が生じると起電力が発生する(ゼーベック効果)ため、継続して発電するには温度差を維持しなければならない。 水渦振動発電 (vortex power) 構想段階である。川や海の緩やかな流れの場所にバネのついた横方向の円柱を設置し、水の抵抗でできた渦の力によって起きる円柱の上下動を利用して発電する。ミシガン大学がVIVACEと呼ばれる時速3.2km以下で作動する装置を開発している。
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