公共施設の拡充
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 02:06 UTC 版)
「福島の原子力発電所と地域社会」の記事における「公共施設の拡充」の解説
公共施設の拡充については、1983年当時で下記のようになっていた。 双葉町 役場庁舎:1983年に新築し、総額15億円。 小学校:2ヶ所。いずれも鉄筋コンクリート化された。 コミュニティセンター:1ヶ所 公民館・分館:5ヶ所 老人福祉会館:1ヶ所。1977年新築。 町民グランウド:1977年新設。付帯施設としてプール、体育館、夜間照明。 図書館 大熊町 総合スポーツセンター 町営グランド:3ヶ所 農村改善センター 上記施設の利用率は高かったが、大熊町のスポーツセンター職員の給与を賄えるまでに至っていないなど、課題も抱えていた。 富岡町 小中学校:2校ずつあり、1983年時点で1校を除き改築済みであり、残り1校の改築は発電所の固定資産税が入り次第実施 スポーツセンター:1982年完成 老人ホーム:改築済 宅地造成:公共的なものとしては県住宅供給公社が3ha(100区画)造成 他1983年時点の構想として、役場庁舎、保健センター、図書館、武道館、総合福祉センター等を10年以内に建設予定。 楢葉町 町民体育館 コミュニティセンター 町民グラウンド 天神先公園 木戸川渓谷遊歩道 集会場 老人いこいの家 幼稚園・保育所2ヶ所 小中学校運動場 分校2校:改築 福島県内の原子力発電所立地町村にもたらされた税収の使途については、全体的な傾向として、半分は道路整備に投資され、それに次ぐのがスポーツレクリエーション施設であるという。同じ原発銀座である福井県の若狭地方では道路整備への投資は6%に過ぎず、両者に大差がついたのは地形上の差が大きいという。双葉町の場合は水道の整備も重視された。 発電所の設置は交通にも影響を与えている。両町に一駅ずつある常磐線については特急、急行の一部が停車するようになったという。双葉町役場の担当者は「駅無人化の話はない」とコメントしたが、大熊町役場の担当者は「複線化、電化は無理」と述べた(実際にはコメント当時電化は実現済みで、大野駅⇔双葉駅など一部は複線化されている)。常磐自動車道の延伸については地元自治体で期成同盟を結成し、運動を実施していた。その後、常磐自動車道は順次延伸され、夜ノ森に近い富岡ICまで開通し、事故直前の予定では2011年度に原ノ町まで延伸される予定であったが、事故発生により無期延期されている。
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