光明星3号
北朝鮮が開発し、2012年12月12日にロケット「銀河3号」によって衛星軌道に投入された物体。いわゆる実用衛星の名目で発表されているが、人工衛星として機能している形跡がなく、実用性は不明とされる。
光明星3号の初号機は2012年3月に打ち上げられて失敗しており、2012年12月に打ち上げられたものは正確には光明星3号の2号機である。
北朝鮮は人工衛星の打ち上げ実験と称して2012年12月現在までに通算5度のロケットの発射実験を行っているが、その目的は長距離弾道ミサイルの開発であり、銀河3号をはじめとする打ち上げロケットの数々も「事実上のミサイル」とされる。銀河3号およびその前身である銀河2号などは、北朝鮮のミサイル「テポドン」をベースとして開発されている。
銀河3号は光明星3号を放出する一方で多段切り離しを成功させ、最終的にはフィリピン沖まで南下した後に落下したとされる。
光明星3号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/26 05:23 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動光明星3号(광명성 3호)は朝鮮民主主義人民共和国の人工衛星。ペイロードが人工衛星のローンチ・ヴィークルであっても、国際社会から打ち上げは弾道ミサイル発射実験と見なされており国際連合安全保障理事会で制裁決議や非難の議長声明が採択されている。
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光明星3号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 09:14 UTC 版)
1号機 詳細は「光明星3号1号機」を参照 2012年3月16日に北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会は、4月12日から16日の期間に人工衛星を打ち上げると発表した。朝鮮中央通信によると、人工衛星は地球観測衛星の「光明星3号」で、打ち上げロケットである「銀河3号」を用いて平安北道鉄山郡東倉里の発射場から南方に向けて打ち上げられ、高度500キロの太陽同期軌道に投入される予定という。北朝鮮はこの発射実験について国際海事機関および国際民間航空機関に事前通告を行い、打ち上げロケットの1段目は韓国全羅北道の西方140キロ、2段目はフィリピン諸島の東方190キロの公海上へ落下する予定であることが公表された。 北朝鮮は4月8日にロケットや管制室と合わせ「光明星3号」も外国報道陣に公開した。衛星は高さ約1メートル、横幅と奥行きが約50センチの長方形で、重さは100キログラムの実用衛星であると説明しており、表面には太陽電池が貼られている。精密機械である打ち上げ前の衛星は通常、ホコリが付着しないようクリーンルームに静置されるが、この公開では室内にむき出しで実物が置かれていた これらの情報に対して、的川泰宣は「ロケットの完成後に衛星を入れるのは非効率」「公開された衛星は実用レベルとしては小さすぎ、また北朝鮮が極軌道における実用衛星の打ち上げ、運用に必要な技術を持っているとは考えられない」とコメントしている。 2012年4月13日に銀河3号が打ち上げられたが、発射後約2分で空中爆発し、打ち上げは失敗した。飛散した破片は黄海上に落下、同日中に朝鮮中央通信が打ち上げの失敗を公式に認める声明を発表した。 2号機 詳細は「光明星3号2号機」を参照 2012年12月12日、北朝鮮はロケット「銀河3号」を発射し、光明星3号2号機を軌道投入することに成功したと発表した。同日中に北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)も、この発射により北朝鮮が人工衛星の軌道投入に成功したと見られる事を発表した。
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