銀河3号
別名:銀河三号
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が開発したロケット。北朝鮮側は人工衛星の打ち上げ用ロケットであると説明しているが、事実上の長距離弾道ミサイルと見られている。新聞などでは「北ミサイル」と通称されることがある。
銀河3号は、北朝鮮で開発されている長距離弾道ミサイル「テポドン2号」がベースになっているとされる。同じくテポドン2号の改良版である「銀河2号」の後継でもある。
テポドン2号の射程距離は5000~6000キロメートル、あるいはそれ以上とされている。2009年に「銀河2号」の発射実験が実施された際には、少なくとも3000キロメートル以上飛行したことが確認されている。
2012年4月に、北朝鮮は人工衛星の打ち上げと称し、銀河3号の発射実験を実施した。銀河3号は発射1~2分後に空中分解し、実験は失敗した。
2012年12月1日、北朝鮮は月内に地球観測衛星の打ち上げのため「銀河3号」の発射を実施すると発表した。発射予定日は12月10日から22日までの間とされ、12月3日にはロケット一段目の設置が進められた。
北朝鮮は2012年12月10日に、銀河3号の発射日程を12月29日までにずらすと発表した。12日早朝には、中央日報など複数の韓国紙が、銀河3号の解体作業が進められていることを報じたが、その日の午前中に銀河3号が発射されたことが確認された。
関連サイト:
北朝鮮、発射台に長距離ロケット設置 - 中央日報日本語版 2012年12月3日
北朝鮮、設置したロケットを解体…修理のためか - 中央日報日本語版 2012年12月12
銀河3号 (ロケット)
(銀河3号 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/17 15:50 UTC 版)
銀河3号(ぎんがさんごう、朝鮮語: 은하 삼호、朝鮮語仮名:ウンハ-サムホ)は、北朝鮮で開発・製造された3段式の液体ロケット。以前に人工衛星の軌道投入に失敗した銀河2号の改良型である。銀河2号を含めてテポドン2号ミサイルの改良・派生型と考えられている[1]。
- ^ 北朝鮮による「人工衛星」と称するミサイル発射について 防衛省 2013年1月25日
- ^ “北朝鮮、「銀河3」をミサイルと紹介 昨年12月発射”. 朝日新聞. (2013年2月3日) 2013年2月3日閲覧。
- ^ Weapons of Mass Destruction (WMD) GlobalSecurity.org
- ^ “北朝鮮、ロケット(ミサイル)と人工衛星を初めて公開”. そらへ株式会社 (2012年4月9日). 2016-06 15-閲覧。
- ^ “北朝鮮がミサイル失敗 発射1、2分後に爆発、海へ墜落”. 朝日新聞 (2012年4月13日). 2016年6月15日閲覧。
- ^ 北朝鮮ミサイル発射 米NORAD、衛星の軌道進入確認、朝日新聞 2012年12月12日
- ^ 光明星3号2号機#銀河3号による軌道投入成功とICBM関連技術との関係を参照。
- ^ 安保理議長声明「北朝鮮、追加で核実験がある場合には断固とした措置」 、中央日報 2012年4月17日
- ^ 北朝鮮による「人工衛星」と称するミサイル発射に関する国連安保理決議の採択について、外務省 2013年1月23日
- ^ 北独自の技術で銀河3号製作、mkニュース 2013年1月21日
- ^ 北朝鮮ロケット弾道ミサイルと断定できない=専門家、聨合ニュース 2013年1月13日
- ^ 北朝鮮ロケット「銀河3号」の部品は大半が自国製造…技術は旧ソ連の60-70年代レベル、中央日報 2013年1月22日
- ^ “「射程1万キロ超」 北朝鮮ミサイル、新段階に 防衛省報告「脅威が増大」”. 産経新聞. (2013年1月26日) 2013年1月26日閲覧。
- 1 銀河3号 (ロケット)とは
- 2 銀河3号 (ロケット)の概要
- 3 外部リンク
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