作風・人物像
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雑誌、PR誌などの撮影を担当。撮影ジャンルは建築物から料理やテーブルフォトまで幅広いが、メインは人物写真である。コントラストが弱いソフトな雰囲気を重視した幅広い階調の写真が多いが、一方で写真集での撮影ではあえて逆光で撮影したコントラストの強い撮影も数多く見られる。最近ではNHKテレビ番組の写真講座『すくすく子育て』(NHK教育テレビ)まいにちスクスク「デジカメ撮影術」や写真学校、フォトスクール、写真教室の講師を勤める。
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作風・人物像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 07:48 UTC 版)
ことさらにテーマを強調するのではない、演出のない自然な写真を撮ることで知られ、こよなく愛したライカを使ったスナップショットにおいては、生まれ育った東京の下町や銀座周辺とそこに生きる人々の日常を、自然な形で切り取っている。こうした作風により、木村はフランスの世界的なスナップ写真の名手・アンリ・カルティエ=ブレッソンになぞらえられ"和製ブレッソン"と言われた。 木村は1950年代にパリ市内やメニルモンタン界隈を撮るために渡航し、その際、ブレッソンからロベール・ドアノーを案内人として紹介された。当のブレッソン自身は写真に撮られることを極端に嫌ったが、そのブレッソンを居合い抜きのように一瞬のもとに撮ってしまった。 ポートレートにおいても、人物そのものを映し出し、自然なしぐさをも的確に撮っている。首相在任当時の池田勇人を撮る際、弟子に撮らせて自分がなかなか撮らず、池田夫人が池田の衣紋を直そうとした瞬間にさっと手持ちのライカで撮った、という逸話が残っている。 女優の高峰秀子は著書にて、「いつも洒落ていて、お茶を飲み話しながらいつの間にか撮り終えている木村伊兵衛と、人を被写体としてしか扱わず、ある撮影の時に京橋から新橋まで3往復もさせ、とことん突き詰めて撮るのだが、それでも何故か憎めない土門拳」と評している。 土門拳が深い被写界深度で女性のシワやシミなどもはっきりと写し出すため嫌われることが多かったのに対し、木村は浅い被写界深度でソフトに撮り、女性ポートレートの名手とうたわれた。 カメラにも精通しており、写真雑誌の対談にて江戸っ子らしくベランメェ口調でカメラや写真を語り、レンズに関しては「あらゆるレンズには必ず出っぱっているところと引っ込んでいるところがあり、平坦性が悪くピント位置が定まらない。ピント位置が少しでも移動すると中心が良くなったり、外側が良くなったりする。レンズは立体物を撮るのだから平面チャートで数値を問うだけではわかり得るものではない」という「デッコマ・ヒッコマ論」を説いたことでも知られる。晩年は「アサヒカメラ」誌(朝日新聞社)の「ニューフェース診断室」の実写担当ドクターも務めた。 色々なカメラを使ったが一番愛用したのはライカであり、ライカを愛用した写真家として筆頭に上げられることが多い。「ライカの神様」と呼ばれることもあった。ニコンFの発表会に招かれての挨拶でも「私はライカがあればそれで充分です」と言って笑ったという。 プロからアマチュアに至るまで多くの崇敬を集めるこのスナップの達人中の達人に、どうしたらうまく写真が撮れるのか聞いたところ、『いつでもカメラを手から離さずにいる事が大事だ』と答えたとされる。
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