作風・人物など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 16:09 UTC 版)
抒情詩を書かず、ヒューマニズムの上に築かれた混沌としたリアリズムを持つ作品を生み出した、と草野心平に評されている。また、一見純粋な叙情があるが、意識の奥に生存を追求する熱意が存在する、とも言われた。山崎自身は言葉そのものが踊っているように面白さを感じられる事を心がけたと語っており、詩句自体が美しく時に官能的であり、知性と人生経験に支えられた視点が魅力を醸し出していた。また、散文についても高い評価を受けている。 詩人として必ずしもポピュラーな存在ではなかったが、熱烈なファンも少なくなかったという。詩を読み始めた頃から萩原朔太郎を偏愛しており、1931年には初対面を果たしている。また、創刊の会合に誘われ、自身も好感を寄せていた四季派からの影響を指摘されることもあったが、両者を異質なものとした金井直の見解に賛意を示している。大学生の頃からバロック音楽や絵画を好み、絵のグループ展に参加することもあった。
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