伊井田家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 09:42 UTC 版)
伊井田 鈴(いいだ すず) 主人公。静岡県の川根町にある老舗茶屋「伊井田茶園」の一人娘で、跡取り娘でもある。父譲りの頑固さと、母譲りの楽天家さを併せ持った性格。茶に対する造詣は非常に深く、また茶の淹れ方など茶の扱いにも長けており、本人も茶が大好きな「茶馬鹿」。 茶の淹れ方の腕前は頑固な父親も「天性の才能」と認めているほどである。非常にツキと運が良く、宝くじで大金を当てたのを始め、懸賞や福引を当てたり、釣りが入れ食いになったりするなど様々な幸運に恵まれる運勢の持ち主で、母親曰く「あの子の行く所には茶柱が立つ」。 お婆さんを助けたことでお礼として貰った茶がきっかけで移動茶店「茶柱倶楽部」を始め、お婆さんの手がかりを探して全国を回る旅に出た。佐賀県の嬉野市で、ついに件のお婆さん・佐山高子と再会。 その後、高子の紹介で知り合った、日本茶を専攻している大学教授・桜井夕貴と関わり、「あの移動茶店で茶処と飲み手をつないで、日本中のお茶と出会う場を作る」という新たな目標をもって再び旅に出る。旅の先々で様々な人と出会い、茶を通じて人とのつながりを深めていく。 第4巻終盤で「日本全国『茶柱倶楽部』化計画」を提案。九州の鉄輪温泉からスタート。第7巻で知り合った、資産家の孫娘・大室里乃の祖父との会話で、自分が「一期一会」の意味をわかっていたのかと自問自答した後、「お茶祭り」開催に向け、動き出すことを決意した。 第五十一煎で大室里乃の祖母と知り合い、「幻の玉露」を教えられ、淹れるがそのお茶は彼女の旧友から送られていた物だった。だが、その旧友が不慮の事故で記憶を無くした(祖母の項を参照)ことから、「お茶祭り」開催準備と共に、「幻の玉露」探しに乗り出すことを宣言。 最終回でついに「幻の玉露」を見つけ、大室邸にて茶会を開き、高子・桜井・大室夫妻たちに淹れた。この玉露、実はマウロ・トスカニの妻の実家で顧客用に出していた逸品なのだ。茶会を開いた1年後。ついに「お茶祭り」を『旬茶祭り』と命名し開催。これまでに彼女が茶柱トラックを出店していた、各都道府県の関係者が集まる一大イベントに。 伊井田 正幸(いいだ まさゆき) 鈴の父。「伊井田茶園」の社長。茶商出身。頑固な性格。 当初は鈴の移動茶店に反対していたものの、鈴の話と決意を聞き、旅に出ることを認める。 一方で、鈴に悪い虫がつかないか心配している。 第7巻では、広島県在住の同級生がいることが明らかに。彼からは「マッちゃん」と呼ばれている。 鈴の母 「伊井田茶園」の社員。茶農家出身。楽天家な性格。 夫の正幸を「あなた」と呼ぶが、社内ではそう呼ぶ度に「社長と呼べ」と訂正される。
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