りょうのぎげ〔リヤウのギゲ〕【令義解】
令義解〈神祇令第六/僧尼令第七〉
主名称: | 令義解〈神祇令第六/僧尼令第七〉 |
指定番号: | 1378 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1936.05.06(昭和11.05.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 書跡・典籍 |
ト書: | 正平十七年五月十五日伝授ノ奥書アリ |
員数: | 1巻 |
時代区分: | 南北朝 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 南北朝時代の作品。 |
令義解〈巻第一(官位令)/〉
主名称: | 令義解〈巻第一(官位令)/〉 |
指定番号: | 2229 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1970.05.25(昭和45.05.25) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 書跡・典籍 |
ト書: | 紙背 吉部秘訓抄巻第四 |
員数: | 1巻 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 令義解は養老令の官撰の注釈書で、本巻はその現存最古写本である。巻第一官位令(位階・官職規定)の全文を収め、巻首には本書の成立過程を伝える「上令義解表」等を掲げている。紙背には「吉部秘訓抄」巻第四が写されているが、料紙・書風は前述の「律」と同一で、本来一具として広橋家に伝来したことがわかる。なお僚巻が宮内庁書陵部にあり、律巻第一断簡と令義解儀制令の首部断簡を収め、紙背には「吉部秘訓抄」巻第五を伝えている。 |
令義解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 08:56 UTC 版)
『令義解』(りょうのぎげ)とは、養老令に定準を設けるために[1]、833年(天長10年)に淳和天皇の勅により右大臣清原夏野を総裁として、文章博士菅原清公、明法博士 讃岐公永直ら12人[2]によって撰術された解釈書で30篇、全10巻あった[1]が、そのうち21篇が伝わる。令集解から7篇を抽出でき、残る2篇も近世以来逸文が収集されている。国史大系本も含め、現在入手できるのはこの輯佚書を含んだものである。
養老令が失われたため、この書物によって大宝令・養老令が伝えられている[1]。同じく養老令の注釈書である『令集解』(惟宗直本の私撰注釈書)と違って、こちらには法的効力(官撰注釈書)がある。
体裁は令本文を大字で掲げ、義解を語句の間に細字双行で加える。
編纂者
- 漢部松長(大初位下・明法得業生)
- 川枯勝成(従八位上・判事少属)
- 讃岐永直(従六位下・左少史兼明法博士・勘解由判官)
- 小野篁(従五位下・大宰少弐)
- 善道真貞(正五位下・阿波守)
- 興原敏久(正五位上・大判事)
- 藤原衛(従四位下・刑部大輔兼伊予守)
- 藤原雄敏(従四位下・勘解由長官)
- 菅原清公(正四位下・左京大夫兼文章博士)
- 藤原常嗣(従四位下・参議・右大弁兼下野守)
- 南淵弘貞(従三位・参議・刑部卿兼信濃守)
- 清原夏野(正三位・右大臣兼左近衛大将)
刊行本
- 黒板勝美 編『令義解』 第22、国史大系刊行会〈新訂増補 国史大系〉 。
- 『新訂増補国史大系 22.律・令義解』 吉川弘文館
- 『国史大系』 第12巻・令義解、経済雑誌社、1900年 。(国立国会図書館デジタルコレクション)
脚注・参考文献
脚注
参考文献
- 井上光貞・関晃・土田直鎮・青木和夫 校注『律令』(新装版)岩波書店〈日本思想大系〉、1994年。ISBN 9784000037518。
- 律令研究会 編『譯註日本律令 9』 令義解譯註篇 1、東京堂出版、1991年。doi:10.11501/11931176。
- 律令研究会 編『譯註日本律令10』 令義解譯註篇 2、東京堂出版、1989年。doi:10.11501/11931265。
- 律令研究会 編『譯註日本律令11』 令義解譯註篇 別冊、東京堂出版、1989年。doi:10.11501/11934061。
- 黒板勝美 編『律』 22巻、国史大系刊行会〈新訂増補 国史大系〉 。
外部リンク
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