令義解とは? わかりやすく解説

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りょうのぎげ〔リヤウのギゲ〕【令義解】

読み方:りょうのぎげ

養老令官撰注釈書10巻30編、うち2編欠。清原夏野小野篁(おののたかむら)らの撰。天長10年(833)成立翌年から施行。令の解釈公的規準示し本文準ずる規制力をもった。→養老律令


令義解〈神祇令第六/僧尼令第七〉


令義解〈巻第一(官位令)/〉

主名称: 令義解〈巻第一官位令)/〉
指定番号 2229
枝番 00
指定年月日 1970.05.25(昭和45.05.25)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 紙背 吉部秘訓抄巻第四
員数 1巻
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  令義解は養老令官撰注釈書で、本巻はその現存最古写本である。巻第一官位令位階官職規定)の全文収め巻首には本書成立過程伝える「上令義解表」等を掲げている。紙背には「吉部秘訓抄」巻第四写されているが、料紙書風前述の「律」と同一で、本来一具として広橋家伝来したことがわかる。なお僚巻が宮内庁書陵部にあり、律巻第一断簡と令義解儀制令首部断簡収め紙背には「吉部秘訓抄」巻第五伝えている。
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令義解

読み方:リョウノギゲ(ryounogige)

分野 法制

年代 平安前期

作者 清原夏野〔ほか撰〕


令義解

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 08:56 UTC 版)

令義解』(りょうのぎげ)とは、養老令に定準を設けるために[1]、833年(天長10年)に淳和天皇の勅により右大臣清原夏野を総裁として、文章博士菅原清公明法博士 讃岐公永直ら12人[2]によって撰術された解釈書で30篇、全10巻あった[1]が、そのうち21篇が伝わる。令集解から7篇を抽出でき、残る2篇も近世以来逸文が収集されている。国史大系本も含め、現在入手できるのはこの輯佚書を含んだものである。

養老令が失われたため、この書物によって大宝令養老令が伝えられている[1]。同じく養老令の注釈書である『令集解』(惟宗直本の私撰注釈書)と違って、こちらには法的効力(官撰注釈書)がある。

体裁は令本文を大字で掲げ、義解を語句の間に細字双行で加える。

編纂者

刊行本

脚注・参考文献

脚注

  1. ^ a b c 黒板『令義解 凡例』新訂増補 国史大系 第22巻、1939年、1頁https://dl.ndl.go.jp/pid/3431635/1/108 
  2. ^ 黒板『令義解序』 第22〈新訂増補 国史大系〉https://dl.ndl.go.jp/pid/3431635/1/118 

参考文献

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