二回目の提案とは? わかりやすく解説

二回目の提案

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 00:13 UTC 版)

人種的差別撤廃提案」の記事における「二回目の提案」の解説

4月11日夜の国連盟委員会最終会合において、牧野連盟規約前文に「各国民の平等及其の所属各人対する公正待遇主義是認し」との文言盛り込むという修正案提案したイギリスセシル元封鎖相は「このような文句挿入は全く無意味であり、意味があるとするなら、重大な反対をしなければならない。(中略)この問題国際連盟成立後活動に待つべきである。日本現時点において五大国のひとつである事実をみれば、待遇優劣国際連盟においては問題にならない」と反対した。日本は「修正案はあくまで理念をうたうものであって、その国の内政における法律的規制求めるものではないにも関わらず、これを拒否しようというのは、イギリス他の国を平等と見ていない証拠である」とし、修正案採決求めたその後イタリアフランスギリシャ中華民国ポーランド等の各代表が賛否述べ討議が行われた。 議長であったウィルソンは「この問題平静に取り扱うべきであり、総会論議することは避けられない」と述べ提案そのもの取り下げるよう勧告したが、牧野採決要求した議長ウィルソンを除く出席者16名が投票行いフランス代表・イタリア代表各2名、ギリシャ中華民国・ポルトガル・チェコスロバキア・セルブ・クロアート・スロヴェーヌ王国(後のユーゴスラビア王国)の各1名、計11名の委員賛成、イギリス・アメリカ・ポーランド・ブラジル・ルーマニアの計5名の委員反対した。 しかしウィルソンは「全会一致でないため提案不成立である」と宣言した牧野は「会議問題においては多数決決定されたことがあった」と反発したが、ウィルソンは「本件のような重大な問題についてはこれまで全会一致少なくとも反対者ゼロの状態で採決されてきた」と回答し牧野もこれに同意した牧野は「日本その主張正常なるを信ずるが故に機会あるが毎に問題提議せざるを得ない。また今晩自分陳述および賛否の数は議事録記載してもらいたい」と述べウィルソン応諾した。またフランス代表フェルディナン・ラルノード(ラテン語版)もこの採決方式批判している。 4月28日連盟国総会議において牧野人種問題の「留保」について演説行い人種問題に関する日本政府立場説明した成立は困難であると見られたため、総会での提案行われなかった。これにより、日本人種差別撤廃に関する提案一時断念することとなった

※この「二回目の提案」の解説は、「人種的差別撤廃提案」の解説の一部です。
「二回目の提案」を含む「人種的差別撤廃提案」の記事については、「人種的差別撤廃提案」の概要を参照ください。

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