主要取扱商品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 15:16 UTC 版)
「アップサイド (大阪)」の記事における「主要取扱商品」の解説
バイオ洗剤 同社の主力商品の一つであるバイオ洗剤「とれるNO.1」開発のきっかけは京都の平安神宮の池の水の浄化が目的であった。この池には琵琶湖疎水を通じ琵琶湖の水が流れ込んでおり、このため琵琶湖に生息する絶滅危惧種の魚介類が含まれていることが学術調査で判明する。しかし池の水質がヘドロで汚染されていることから生物も危険な状態にあった。これらの生命の保護・維持の目的で特定の酵素と有益微生物、米ぬかとふすまなどを主成分とする「微生物せっけん」を使用する実験が開始された。その結果、60mmの厚みがあったヘドロが、4ヵ月後には30mmまでに減り、ヘドロ臭も消えた。さらに小型水槽で1ヶ月以上の飼育は難しいとされている二枚貝が実験開始から5ヵ月たっても生き、さらに3ヶ月後には産卵を開始した。この実験結果は2001年(平成13年)秋に開催された第9回世界湖沼会議(滋賀県大津市)で発表され、世界中に広く知られることとなった。完全な手作り工程であるため、現在でも1日に製造できる量は2ℓボトルで300本程度であるという。 開発者は安川昭雄(株式会社アドバンス会長)。開発した安川が、東急ハンズでは商品取扱が決まっていたものの、他に販売先が見つからずに困っていたものを、同社・創業者の小山田光正がインターネット向きの商材だと直感し、「地球洗い隊」サイト運営と販売を始めた。従来の合成洗剤では油脂分の除去はできても分解はできず、そのまま河川へ流れ込むことから河川の汚濁原因になっていたが、同商品は微生物の働きで汚れそのものが分解されるため自然に帰る。また従来の洗剤では用途別に細かく細分化されていたが、バイオ洗剤ではすべての用途に使えるため多くの種類を持つ必要がない。 布ナプキン 布ナプキンの開発・販売はその4年後になるが、きっかけは「とれるNO.1」が「布ナプキンの洗濯に適している」との顧客からの1本のE-mailであった。関心を持った店長の小山田貴子が自身で使い始めてみたところ、使用感のよさと、経血の状態で体調が判断でき、生理をごく自然なものとして受容できるようになったことから。当時布ナプキン利用者は少なく、ネルとパイルを重ね合わせた吸収帯を中心に肌面にはモダールという特殊な布を使用し、外面にはおしゃれな柄の綿麻布、裏布に鮮やかなボーダー柄やチェックを入れるなどの趣向を凝らしたり、夜用を開発したりすることで消費者のニーズをつかんだ。この当時は、布ナプキンの黎明期にあたり、姫路市の婦人科医岡知子が自身のブログで布ナプキンの良さを紹介するなどしていた。
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