中島・西部の対談とは? わかりやすく解説

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中島・西部の対談

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 09:56 UTC 版)

パール判決論争」の記事における「中島・西部の対談」の解説

中島西部は、2008年7月17日に『パール判決問い直す日本無罪論」の真相』を講談社現代新書から発売した中島は、小林の「恣意的日本批判切り取っている」という批判対しパール日米開戦主張をまとめた文書を再び出し史料改竄捏造犯」と呼ばれることに反発した本文では、小林などに対す具体反論行われず自称保守」に対す抽象的批判中心となった小林は、この新書に対して最も痛烈に西部中島批判した自分への言及避けておきながら、誰を指しているのか不明瞭な自称保守派」を批判する態度批判したまた、西部が「法と道徳は全く別物とする、パール法理論背後にある思想」としてハンス・ケルゼン法実証主義があるとし、「法に道徳慣習関与する余地がないという形式主義自称保守派受け入れるというなら、「では、あなたたち保守とは何なのか?」と問うてみたい。」と、自称保守派近代主義者批判したことに対し小林は、ケルゼンが「法が道徳的あるべきだとの、即ち、善くあるべきだとの要求排斥するのではない」(『純粋法学』28P)と、法と道徳別物とは考えておらず、分離する理由は「そもそも正義』とは『幸福に対す人として永遠あこがれ』ではあるが『一般に合理的認識によって到達し得ない』からである。もしも合理的認識によって基礎けられる正義があるとすれば法律存在する意味がない。」と、「正義」に「合理的認識」によっては到達しないためであり、仮に到達するであれば立法自体無意味というのがケルゼン主張であると反論した中島は、ケルゼンは「事実(であること)」と「当為(であるべきこと)」を厳密に区別し、「当為」を法から除去しようとし、「その事実は制定法判例であるというのが、ケルゼン純粋法学」と説明したが、小林は、ケルゼンが「実定法において構成事実互に結合されているところの特殊な様式いやしくも把捉し、表現しようとするならば、この点において当為を欠くことを得ない(『純粋法学』44P)」と、実定法には「犯罪者刑罰を受ける」という「事実ではなく犯罪者刑罰を受けるべきである」という「当為」でなければならないと言っているとし、規範当為無視すれば「法律生活が日々表示されるところの幾千言葉のすべてがその意味失ってしまう」と主張中島説明とは正反対であると反論した同じく中島が、ケルゼン批判し「Aという法は、どうして法律として妥当なのか」と問うた場合ケルゼン理論によると、「それはAという法の上位にある法に則っているからだ」と、最上位の法は「根本規範」に行き着き、それが何なのかは問われない理論根本が「ブラックホール」としたことに対して小林は「最後には、一人簒奪者又は任意に形成され団体によって発布され歴史的に最初の憲法到達するであろう。(『純粋法学』106P)」と、国家歴史に問うことがケルゼンの「根本規範」であると反論。「西部中島が言うような『法と道徳は全く別物だ、法に道徳慣習関与する余地がない』などということはパールケルゼン唱えていないし、そんなことを信奉している『自称保守派』など、どこにも存在しないのである。」と批判行い、「他にも西部中島大量にインチキしゃべっているが、それらは全てパール真論』で論破したことの繰り返しだ。」とした

※この「中島・西部の対談」の解説は、「パール判決論争」の解説の一部です。
「中島・西部の対談」を含む「パール判決論争」の記事については、「パール判決論争」の概要を参照ください。

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