中学時代から入門まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 16:56 UTC 版)
中学時代は体が大きくなっていなかったばかりか声変わりもしていなかったため、両親はホルモン異常などの病気を疑って医師の元へ宇良を連れて行ったが、異常はなく「奥手なだけだ」と言われた。 レスリングでは高校の推薦が取れなかったこともあり、相撲部のある京都府立鳥羽高等学校に進学すると再び相撲中心となった。高校時代は相撲が弱かったため稽古では指名されず、他校との合同試合では「一人で体育館でトレーニングしてろ!」と、稽古場から追い出されたこともあった。土日に稽古に参加していた小学生に負けたこともあるなど、当時は大相撲力士として活躍する見込みがあるようには見えなかった。 推薦で関西学院大学教育学部に進学し、1年時に全国学生相撲個人体重別選手権65kg未満級で優勝、3年時から肉体改造に取り組んだこともあって、4年時に無差別級で3位に入った。特に3年時の和歌山大会準決勝では足取りで当時から活躍していた中村大輝に土を付け、これが注目を浴びるきっかけとなった。2013年にはロシアで開催された第2回ワールドコンバットゲームズ相撲軽量級で世界一になった。大学時代に65㎏未満級で試合を行っていたのは層が薄くて勝てるからという理由からであり、高校3年生の頃から大きくなって平常時の体重が80㎏近くになっていた当時の宇良にとって減量は過酷であった。同時に、小学校時代にあれほど欲しがっていた体重を落としている矛盾に気づき、これが大相撲で大きな相手を倒したいという気持ちにつながった。 小学校と幼稚園の教員免許を取得して卒業したが、プロ入りを決断し、2015年に木瀬部屋に入門。宇良は十両に昇進した後に木瀬部屋を選んだ理由について「僕は1年を捨てる余裕はない年齢」と答えている。この言葉は宇良が影響を受けたマッスル北村の口癖「僕には時間がない」に由来する。因みに宇良は生卵を10個一気飲みにするといったマッスル北村の食事稽古に関しては「あれを真似したら体を壊しますよ(笑)」「間違っても真に受けたらダメです」と鵜呑みにはしない一方で、2017年11月の取材では1日最低ゆで卵を5個食べることを明かしている。 宇良と、先輩力士の豪栄道とは出身地が大阪府寝屋川市で同じであり、さらに同じく宇良の先輩力士である勢とは出身地が極近い隣接市同士である(勢は交野市出身)。両力士とは幕内での対戦歴があり、同郷の豪栄道と対戦した際は寝屋川市役所が所内でパブリックビューイングを実施した(結果は宇良の負けであった。なお寝屋川市はパブリックビューイングは宇良対豪栄道戦が実現した場合に実施することを計画していた)。
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