中原進出に貢献とは? わかりやすく解説

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中原進出に貢献

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/27 00:54 UTC 版)

慕輿根」の記事における「中原進出に貢献」の解説

348年11月慕容皝この世去り嫡男である慕容儁即位した349年4月後趙では皇帝石虎の死をきっかけに、皇族同士後継争い内乱勃発し国内大混乱陥った5月前燕群臣はみな後趙混乱中原奪取絶好機会であると上書し、慕容儁出兵請うたが、慕容儁はなかなか決心がつかなかった。慕輿根進み出て中華の民は石氏の乱に苦しんでおり、主人変えて烈火の急を救おうとしているのです。我らにとっては千載一遇の好機であり、これを逃してはなりません。武宣王(慕容廆)の時代より賢人招いて民を養い農業振興し兵を訓練して参りました全て今日の為です。天意ですら海内中華領内)を平定させようとしているのに、なぜ大王天下取ろう考えないのですか」と説いた。五材将軍封奕従事中郎黄泓もまた同様の進言をしたので、慕容儁は皆の意見一つであるのを見て大い笑い遂に出征決断した350年2月後趙討伐の大遠征軍興ると、慕輿根もこれに加わった3月前燕軍は魯口を守る鄧恒攻撃向かったが、清まで進んだ所で、鄧恒配下将軍鹿勃早が数千人を率いて夜襲掛けてきた。慕容儁慕輿根へ「敵の士気旺盛だ。一旦退却すべきではないか」と尋ねた慕輿根顔つき改めて「我等多勢敵方無勢真っ向勝負では敵わないので、万一僥倖願って夜襲掛けたに過ぎません。我等は賊を討伐する為にここまで来て、今その賊が目の前にいるのです。何を躊躇さることがあるのです!大王はただ横になって居られ下さい。臣等が大王為に敵を撃破し見せましょう!」と返した慕容儁はこれでも不安を拭う事が出来ず内史李洪伴って宿衛を出ると、高い丘の上避難した慕輿根側近精鋭数百人を率いると、その中心に立って本営目前で鹿勃早を迎え撃った李洪もまた騎兵隊整えてから加勢すると、鹿勃早は遂に敗れて逃げ出した慕輿根らは40里余りに渡って追撃掛け、鹿勃早は体一つ落ち延び数千人の兵はほぼ全滅した功績により殿中将軍昇進した352年4月慕容評と侯龕が精鋭騎兵1万引き連れて冉魏の都である鄴へ侵攻したが、守将の蒋幹はこれを阻んだ5月慕容儁の命により、慕輿根は広威将軍慕容軍・右司馬皇甫真と共に騎兵歩兵併せて2万率いて加勢向かい、共に鄴を攻めた8月前燕軍は鄴を陥落させた。功績により広威将軍昇進した10月中山蘇林無極にて挙兵し天子自称すると、慕容恪討伐当たった慕容儁の命により、慕輿根加勢向かって共に蘇林軍を攻撃すると、これを斬り殺した。やがて領軍将軍昇進した358年2月慕容評前燕背いた上党郡太守討伐当たったが、中々勝利を収められずにいた。3月慕容儁の命により、慕輿根将兵率いて加勢向かい慕容評軍と合流した慕輿根は急攻しようと考えると、慕容評は「馮は砦を固めているから、その心を緩めるべきであろう」と諫めた。だが、慕輿根は「そうではありません。公(慕容評)は城下至って月を経ておりますが、未だに一度交戦しておりません。賊は我が国家の力がこの程度だと考え万一僥倖願っております。今、我の兵がやってきた事で形勢変わり、賊は恐れてみな離心生じ、計を定められずにおります。これを攻めれば必ずや勝利を得られるでしょう」と反論すると、急攻を決行した予想通り配下との間に互いに疑い生じた末、野王逃走して呂護頼り、その兵は皆降伏した

※この「中原進出に貢献」の解説は、「慕輿根」の解説の一部です。
「中原進出に貢献」を含む「慕輿根」の記事については、「慕輿根」の概要を参照ください。

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