三浦の乱から文禄の役までとは? わかりやすく解説

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三浦の乱から文禄の役まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/14 10:05 UTC 版)

偽使」の記事における「三浦の乱から文禄の役まで」の解説

1512年三浦の乱講和条約として壬申約条締結され貿易再開される。しかし、島主歳遣船25隻に半減し深処倭名通交大半停止させられ宗氏通交大半を失う結果となっていた。宗氏はこの危機を偽日本国王使を派遣して乗り切る1482年牙符制導入され以降、偽日本国王使通交には幕府秘蔵する牙符が必要となっていた。牙符制導入後20年ほどは、足利義政牙符秘蔵して離さなかったことから偽日本国王使・偽王城大臣使の通交阻まれていた。しかし明応の政変によって将軍家分裂したことにより、牙符西国有力守護味方につける道具として切り売りされ流出する最初に牙符入手したのは大内氏である。大内氏牙符用いて1501年偽使通交皮切りに、1511・12年には宗氏要請を受け壬申約条締結のための日本国王使を派遣するなど、活発に日本国王使通交行った1501年から文禄の役直前1591年までに日本国王使は計29通交しその大半偽使であったが、そのうちの5回は大内氏意向反映したもので日明貿易における大内氏正統工作などを行っている。大内氏滅亡後大内氏所蔵牙符毛利氏受け継ぎ、また大友氏別個に牙符入手していた。宗氏大内氏大友氏毛利氏良好な関係を構築することでこれらの牙符借り受け、偽日本国王使・偽王城大臣使通交行った宗氏は偽日本国王使通交によりそれ自体貿易を行うだけでなく、壬申約条削減された島主歳遣船増枠交渉や同約条で停止された深処倭通交復活交渉進め1557年丁巳約条で島主歳遣船30隻に、6367年には合計22名の深処倭名通交復活勝ち取り偽使通交の再集積進めた三浦の乱後には偽受職人呼ばれる新たな偽使出現している。受職人とは朝鮮王朝被官となり官位通交得た者のことであるが、受図書人代理人による通交認められていたのに対し職人通交では本人朝鮮赴くことが義務付けられていた。三浦の乱により掌握通交激減したことを受け、宗氏通交直臣守護代家などの権力中枢部に集中的に配分していた。その結果権益配分からあぶれた対馬地侍達は、受職人化して独自の通交確保しようと試みた。しかし朝鮮王朝は、対馬在地とする受職人に関しては正四品上の官位を持つ者に通交制限したため、地侍達は在地壱岐薩摩などと偽り偽受職人として通交した。偽受職人場合偽使と言っても名義偽ったではなく在地偽ったものであり、彼等多く実名名乗り通交行った。この偽受職人通交は、受職人本人通交なければならないという制約他者譲渡出来るものではなく、また後継者引き継ぎ難しかったようであり、大半が1代限り通交止まった三浦の乱によって宗氏掌握通交年間25隻まで激減する。しかし偽日本国王使によって偽使通交の再集積進んだ結果宗氏掌握通交1530年代には59隻、1570〜80年代には120近くまで回復していた(表3参照)。これは偽日本国王使・偽王城大臣使を含めない数字であり、実際三浦の乱直前同等規模であったかもしれないこのころになると、日朝貿易宗氏独占するところとなっており、これは廃藩置県により対馬府中藩解体されるまで宗氏既得権として引き継がれることになる。しかし1592年文禄の役勃発と共に日朝国交断絶しこうした偽使通交終息する。

※この「三浦の乱から文禄の役まで」の解説は、「偽使」の解説の一部です。
「三浦の乱から文禄の役まで」を含む「偽使」の記事については、「偽使」の概要を参照ください。

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