一般的生態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 08:05 UTC 版)
コミュニケーション方法 パラサイト自ら人間に寄生して脳に成り代わるため言語等は引き継がれず、寄生後にそれぞれが独自の方法、周囲の状況に応じて学習することになる。基本的には言語による会話、文字、その他、人間が持ち得るあらゆる通信手段を行使可能である。 コミュニケーションにおける最大の特徴として独自の通信手段を持っており、微弱ながら特殊な脳波のようなものを常に発信、および受信することで、付近にいる同種の存在をお互いに感知することができるとされる。受信の有効半径は約300メートルだが、発信元の個体の判別についてはパラサイト同士でも難しい。ただし、予め発信パターンを仲間内で決めておけばモールス信号のように簡単な通信手段として使うこともできると説明されている。なお、パラサイトが一番強く発する信号は「敵意」や「殺意」とされている。 この脳波は通常の人間では受信できない。なお、作中の人間では加奈だけが微弱ながら感じ取り、さらにその加奈からも信号を発信できるかのような描写がなされた。 食事 一般的なパラサイトは、本能により宿主と同種の生物(人間なら人間、犬なら犬)を主食としている。前述の通り消化器を含めた内臓は宿主のものを流用しているため、その生物の本来の食事だけでも(共食いをしなくても)生きていくことはでき、田村はそれを実証した。「人間を食い殺せ」という最初の本能があるにもかかわらず、人間を捕食しなくても生きていけることは、田村にとって自己実存の疑念となった。 また、アルコール等を摂取すると通常の人間同様に酔っぱらい、人間の顔に戻したつもりが知らず知らずのうちに顔が歪んでしまう。他にもタバコや麻薬、その他薬物など「有害物質」を含んだ人間の肉は好まない。 パラサイトが出現し始めた頃は、行き当たりばったりにその場で人間を殺して食べ、食べかす(遺体)を放ったらかしにしていた。その後、一般人に見つかると色々と面倒になることを学習して、ナンパを装うなどして人間に近づき人気のない所で襲って食し、食べかすも処分するようになった。 一部のパラサイトたちは、広川剛志を中心としたグループを結成し、人間を食す場所を「食堂」と名づけて、基本的に街中に指定されたいくつかの場所で「食事」するというルールを作った。このため、表向きは「ミンチ殺人事件」が減ったように見えたが、その代わり行方不明者数が増えることになる。広川グループはその後崩壊し、それ以外にパラサイトがグループを結成している様子は無い。また、共食いをやめて普通の人間と同じ食事に移行したパラサイトもいた。 生殖活動・寿命 寄生生物には生殖能力が無く、新しい世代を作れない。寄生体の男女が宿主部分同士で性交を行っても、生み出されるのは、通常の宿主と同種の子供である。 パラサイトの寿命は不明だが、新一が初めて会った、人間に寄生したパラサイトは「我々(自身とミギー)が管理するこの肉体なら140年は生きられるだろう」と語り、ミギーを自分の肉体に誘ったことがある。
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