一般的背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 05:01 UTC 版)
イラク第2の人口を擁する都市モースルは、2014年6月、800–1,500人のISIL戦闘員による攻撃を受けた。モースル住民(スンナ派が多数を占める)のシーア派系イラク政府に対する深い不信感と、モースル防衛にあたるイラク政府軍の腐敗を背景として、モースルは陥落し、ISILの手に落ちた。陥落後、ISILの指導者バグダーディーはモースルの光のモスクにおいて、自らのカリフへの即位と、イラク・シリアにまたがるイスラム国家の樹立を宣言した。陥落前、モースルには250万人が居住していたが、2年間のISILによる統治の結果、人口は約150万人にまで減少した。モースルは非常に多様性の高い都市であり、アルメニア人、ヤズィーディー教徒、アッシリア人、トルクメン人、シャバク人など多くの民族的マイノリティが住んでいたが、 スンナ派アラブ人が多数を占めるISILの統治下では、これらのマイノリティは大きな苦難を強いられることとなった。モースルはISILのイラクにおける最後の拠点であり、この都市を奪還するための来たるべき戦いは、「全ての戦いの母」として宣伝された。
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