ルビー二
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 02:18 UTC 版)
アシャワン ルビー二の頭。海賊団の指揮を取っており「炎将軍」と称されている。浅黒い肌に細く人を射るような目つきをしており、張った顎に黒い口髭の四十代。海賊の長と言うより、智将の人となりで怜悧な判断から機を見て一気に燃え上がるその戦技は、モラドウの諸族でも筆頭格だと言われている。かつて帝国の臨海諸城を軒並みに荒らし回っていた。鋼牛と呼べるような太い大角を持った重厚な鋼馬に騎乗している。スーク率いる五十騎の鋼馬で攻めてきた正騎士団に二度もかく乱され退去する事となった。だが本人は「またも鋼馬か」と苦々しく笑い敗北を受け入れていた。この時初めてスークを知るが、ほとんど少年のような華奢な躰つきで一団を領導している様子を見て慳貪だと一目置いている。ガンゴドリの疾風では再び再会したスークがズルワンと二騎で挑んできたが、「俺は英雄は殺さん」と言っており戦闘の後助けた。隊の馬係にならないかと誘う程スークの事を気に入っている。ジャフナが村でセリを行った際、商人がスークの正体に気づきザオの騎士王と知ると捕らえた敵将を故なく生かすことはできないと自身の下につくよう強いた。だがそれを出来ないとしたスークに一騎打ちで殺すと死に場所を用意したが、スークに敗北し「生き永らえたらブラハで会おう」と円満に別れた。クルガンの竜ではガンゴドリを押し渡りウシャヒンを席券し、スースリムの南半分を攻め取った。日没月(ウゼーリン)の戦いに勝利した。クムラハル砂漠にて再びスークと再会する。スークに一軍を渡し副将になる事を条件に、共にタルソンを討つと快諾した。ブハラをめぐる緒戦でアシャワン率いる軍は「左翼は斧のように固くて鋭い」「先陣は互いに争い合ってまるで突風のようだ」と守備軍の戦いの腰を萎えさせた。強い禁圧をかけ、侵入軍は自制を保ち見さかいのない殺戮や猟色、略奪といった蛮行は行われず義軍の統制と軍律を以て帝都ブハラを制した。ズン・へレムの激闘に勝利し、ダナヴァルタの東岸、オルズヴォイ台地に進出した。イルミナから大将軍の称号と官軍の総指揮者としての大権を与えられる。エルロラ亡き後、ルルスから去り、バルン・へレムに本拠地を求めた。後にフラルの新帝を補佐する役割を担い、帝国への服属を固く誓約した上で西南諸邦、七道を総べる将軍となり合わせて中央の軍務も統括した。官軍総帥の名を以て諸部隊を統一再編しようとしたが、ダナバザル軍に反抗され両派の軍は対立した後衝突が起こった際それを制圧する。イルミナ亡き後ルルスを去りバルン・へレムに本拠地を構え、そこからルルスとブラハの動向を睨む戦略を立てた。その後、アムルと共にフラル皇帝を補佐する役割を担い、帝国への服属を固く誓約した上で西南諸邦、七道を総べる将軍となり、合わせて中央の軍務も統轄した。 ルブルク 胡麻塩髭の男。元アシャワンの隊にいたが、スークと共に戦いたいと本隊に戻る事を嫌がり「クルガンの竜」の一軍を率いる将へと昇格した。タルソン軍の前衛をナワンと共に果敢な指揮で真向から撃破した事が勝因となった。スークに対して本格的な戦の作法や古戦史を進講した。モラドウの将にしては破格に学識が豊かである。アシャワンが撤収した後も残り、スークの後衛を担った。フィオの事で思い悩んでいるスークに「かような時です、心を鬼にし私事はお捨てになってください」と厳しい一面もある。スークがマンガス島の秘儀に向かう際、強く同行を志願したが秘中の後事を託された。 ナワン 元アシャワンの隊にいたが、スークと共に戦いたいと本隊に戻る事を嫌がり「クルガンの竜」の一軍を率いる将へと昇格した。タルソン軍の前衛をルブルクと共に果敢な指揮で真向から撃破した事が勝因となった。アシャワンが撤退した後も残り、スークの後衛を担った。マンガス島で行われる秘儀に向かう際スークに同行する。ダナバザルが争闘の相手にスークを指名したことに対し激昂した。 マイダル 元アシャワンの隊にいたが、クルガンの竜の副官を務めている。アシャワンが撤退した後も残り、スークの後衛を担った。マンガス島で行われる秘儀に向かう際スークに同行する。
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