ダナバザル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 02:18 UTC 版)
黒い赤銅色の肌の十ヒロを越える大男。鬼神の申し子と言われており、北原で一番の英雄である。仲間に「バウ(英雄)」という仇名で呼ばれている。愛馬は黒鉄の鋼牛。ドルジの不始末を仲間が袋叩きにしたが、助けに来たスークの戦いぶりを見て許した。スークを気に入っておりバートル(勇者)という名前をつけ、へレムイン・ツァブに同行させる。天のお告げを信じており神が自分の意に添う者を選び、他界にその意思を伝えるとし「俺は選ばれた者だ」と発言している。これまでに神が現れ一度は生まれ落ちたその時、二度目は割礼して男に成る前の日、そして中原に向かえと告げられたという。その為伴を十二人選りすぐり連れて国を出てきた。北方よりの義勇士としてイルミナ直々にフラル陛下の為に助力をと懇請され引き受ける。イルミナをいい女だとものにしようと目論む。十倍する敵に対し敵の陣容すら確かめず、自軍を巨大な密集にして突撃するなど作法もないが圧倒的な戦力だった。その後ダルトム、バルグートを支配下に収める。西に走って失地ラムナガルを奪回しハルヒン河方面に支援を伸ばし、ウラン・ツァブに群れていたバクサルの新規勢を吸収して隊は一躍数万に膨れ上がった。スークに再会した際、合戦に間に合わなかった事を酷く口惜しがり、アシャワンが戦端を開いて即戦に及んだ事に対し憤った。報奨の際何の職も名誉も要らない、イルミナを頂くと本人に宣言する。諸部隊を統一再編しようとしたアシャワンの命令に対し反抗し、十一人の腹心達を中心に重臣団が結束しフラルとイルミナのいる政祭殿を掌中に置きアシャワン派を一掃した。その後アシャワン派が城下両派の衝突を制圧した為逆に包囲された。イルミナを守ることはできなかったが、城に侵入したアシュラム(エルロラ)を大刀で斬り殺した後、兵をまとめてルルスを去った。マンガス島で行われるヘルクスールの秘儀にスークを招き、どちらが此の年のスレーンの英雄になるか争闘した。接戦の末、スークの槍を下腹に受け「お前は大した奴だ」と自身の英雄の尊称を託し大往生を遂げた。その際、ルルスに居た間は自身が悧口ではなかったとイルミナに心底惚れていた事をスークに明かした。
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