ザオの騎士王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 02:18 UTC 版)
再びスークはベーメと共に旅をする。訪れたのは南の海浜国ザオ。その浜で働く貧しい漁民に同情を感じるスーク。媚薬の原料となる珍魚ハオマの採漁に明け暮れ、野蛮な海賊の収奪にさらされている漁民たちを護る為に、スークはベーメの金力を伝手に同志を募り、正騎士団(アスラ・ドルクト)という徒党を組織する。一党は奇計に依ってザオの世継ぎでもある姫ラータの公認をも得ることになる。緒戦で騎士団は海賊の占拠する砦カルバラを奪取する大戦果をあげた。しかし、次いで隣国ザオスラの救援に加わり、再び優雅な賊軍を敗ったことから、その精強さは、ザオの後継ぎを狙うラータの婚約者でザオスラの王子ホルダートの警戒する所となる。計略に乗せられ、スークは城中に捕われ厳しい責めを受ける。しかし、ラータを人質にスークは地下牢を脱出し、騎士団の仲間と合流することに成功する。ベーメは政略としてスークにラータへの求愛を強いる。しかし、それ以前に、気丈なラータとスークの間には、奇妙な愛の感情が芽生えてもいた。漁民の家で二人は婚姻の式を挙げるが、城兵の急襲に遭い、再びスークは捕われてしまう。ザオの領主を謀殺したホルダートはスークをも公開の磔刑に処し、合わせて騎士団を一網打尽にしようとする。だがラータの勇気ある献身によりスークを救う。ホルダートを倒し二人は新しく商国ザオの盟主となって闇明けの新年を迎える。
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