リンク_(航空会社)とは? わかりやすく解説

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リンク (航空会社)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/17 02:45 UTC 版)

画像提供依頼:リンク本社, 福岡県福岡市博多区冷泉町5番35 福岡祇園第一生命ビル5Fの画像提供をお願いします。2013年11月
リンク
Link Inc.
IATA
-
ICAO
-
コールサイン
-
設立 2012年4月5日
運航開始 2014年3月(自己破産前の予定)
拠点空港 福岡空港
北九州空港
航空連合 未加盟
保有機材数 0機 (2013年12月 現在)
就航地 0都市 (2013年12月 現在)
本拠地 福岡県福岡市博多区
代表者 土佐谷 昭 (代表取締役社長
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株式会社リンク
Link Inc.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本
812-0039
福岡県福岡市博多区冷泉町5番35号
福岡祇園第一生命ビル 5階
設立 2012年4月5日
業種 空運業
事業内容 航空輸送事業
代表者 土佐谷 昭 (代表取締役社長)
資本金 230,000,000円
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株式会社リンクは、日本格安航空会社 (LCC)設立準備会社。

主要都市と近距離の地方都市とを結ぶ「リージョナルLCC」を目指すとしていたが、資金調達の目処が立たず就航を断念した。(詳細は後述

概要

2012年4月5日に設立し、同年10月5日ATR社製のATR 72-600型機を3機導入すると発表[1]。日本においてATR社製航空機の導入は当社が初となる予定だった。巡航速度はボンバルディア社などのリージョナルジェットに若干劣るものの、短距離のフライトをメインとしているため影響が小さく、リージョナルジェットより2割から3割軽い重量で飛行可能であることからターボプロップの同機種を選定したという[1]

計画では、福岡空港を拠点として九州四国中国関西方面や近距離国際線に就航し、運航初年度から営業黒字化および就航2年目での上場、3年目での株主配当実施などを経営計画として掲げていた[1]。しかし、同年7月16日に、上場は計画よりも遅れる可能性があると表明した[2]。また、当初の計画では2013年10月に就航する予定であったが、従業員の教育や機材の導入が遅れている関係で2014年3月に延期となった[3]

機内では、一般的なLCCと差別化を図るため、飲み物や基本的なサービス無料で提供する方針であった[2]

北九州に拠点を置く航空会社スターフライヤーが業務支援を行うと発表していた[1]

2013年12月10日、就航に必要な資金が調達できず、自己破産を申請する方針であることが明らかとなった[4] [5][6]。目標金額の23億円中、9億6000万円しか調達できず、従業員100名も12月9日付けで解雇した上で事業への参入を断念した[7]

沿革

  • 2012年平成24年)4月5日 : 会社設立
  • 2013年(平成25年)
    • 2月1日 : 本社を現所在地に移転。
    • 6月13日 : ATR 72-600型機のリース契約を「NAC aviation Norway」と締結[8]
    • 7月12日 : 国土交通省大阪航空局に航空運送事業許可を申請、並びに就航予定路線を発表。
    • 9月12日 : 代表取締役社長が、杉山幸一から土佐谷昭に交代[9]ロゴも同時に発表[10]
    • 11月20日:機体デザインを公開[11]。垂直尾翼にロゴを配置し、機体前方に「LINK AIRS」と表記したものであった。
    • 12月10日:自己破産を申請する方針であることが明らかとなる。 
    • 12月26日:福岡地方裁判所にて自己破産手続き開始決定を受ける[12]

就航予定路線

福岡 - 宮崎線・松山線と北九州 - 松山線は2014年3月から就航開始予定で、北九州 - 宮崎線については3機目が導入された時点で(就航後 約1か月後)就航する予定であった[13]

保有機材

画像外部リンク
初号機(JA01LK)
2号機(JA02LK)
いずれもフランス・トゥールーズの工場で撮影された画像

自己破産により実際に受領は行われなかったが、1号機および2号機は機体製造拠点のあるフランスにおいてリンク仕様の塗装が行われ、テスト飛行も完了しており[11][14]、JA01LK, JA02LKという機体記号で登録される予定だった。 計画では2013年11月以降2機を順次受領し[15]、その後2014年4月頃に3機目(JA03LK)を受領することになっていた。

受領がキャンセルされた機材はATRで一旦保管されたのち、現在は2機ともスカンジナビア航空で運航されている。

機体記号 機種 製造番号 座席数 現在
JA01LK ATR 72-600 1120 エコノミークラス70席 スカンジナビア航空でOY-JZCとして運航中[16]ジェットタイムからウェット・リース
JA02LK 1131 スカンジナビア航空でOY-JZDとして運航中[17](ジェットタイムからウェットリース)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 新航空会社リンク、ATR72を日本初導入 上場視野に - Aviation Wire 2012年10月10日付
  2. ^ a b リンク、14年3月就航へ 福岡-宮崎線など3路線 初号機は10月受領 aviationwire 2013年7月17日付
  3. ^ <地域LCC>リンクが来春就航へ 福岡-宮崎など4路線 毎日新聞 2013年7月17日付
  4. ^ 国内近距離路線の就航を計画していたLCC 株式会社リンク 事後処理を弁護士に一任 負債9億円 Archived 2014年1月13日, at the Wayback Machine. 帝国データバンク 2013年12月10日
  5. ^ 格安航空リンクが就航断念、自己破産申請へ 読売新聞 2013年12月10日
  6. ^ 格安航空準備会社「リンク」、破産申請へ 資金集まらず 朝日新聞 2013年12月10日
  7. ^ 地域LCC目指した「リンク」が自己破産へ 資金調達できず事業化断念 - MSN産経ニュース(2013年12月10日付、同日閲覧)
  8. ^ 使用機体のリース契約を締結 2013年6月13日 (PDF) [リンク切れ]
  9. ^ 9月12日付けで新社長に土佐谷昭就任 2013年9月17日付 (PDF) (2013年10月13日時点のアーカイブ
  10. ^ “リンク、ロゴを公開 ウェブサイトをリニューアル”. FlyTeam. (2013年10月9日). http://flyteam.jp/news/article/27019 
  11. ^ “追報:(株)リンク(福岡市)/破産手続き開始決定”. JC-NET. (2014年1月15日). http://n-seikei.jp/2014/01/post-19753.html 
  12. ^ 日本初の“リージョナルLCC”(株)リンクが航空輸送事業の許可を申請 2013年7月16日 (PDF) (2013年10月7日時点のアーカイブ
  13. ^ Photo Link Airs Aerospatiale ATR-72-600 F-WWET - トゥールーズで撮影された2号機の画像。"F-WWET"というテスト飛行用の機体記号が割り当てられている。
  14. ^ “ATR、日本での型式証明認可を歓迎 初号機は11月に引き渡し”. FlyTeam. (2013年10月30日). http://flyteam.jp/news/article/28403 
  15. ^ Planespotters OY-JZC
  16. ^ Planespotters OY-JZD

関連項目

外部リンク


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