ユーティリティコンピューティングとは? わかりやすく解説

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ユーティリティコンピューティング

【英】utility computing

ユーティリティコンピューティングとは、コンピューター処理能力記憶容量といったコンピューティング資源を、必要なとき必要なだけ買い足して用いることを可能にする方式のことである。特に、他のコンピューターが持つ余剰能力を、電気・ガス・水道などの公共資源ユーティリティ)のように供給するサービスモデルのことを指す。

一般に企業基幹系システムなどで構築されるコンピューターシステムは、処理能力最大値想定され構築されている。そのため用意されるシステム高性能高価となり、普段利用際してコンピューター資源大半遊んでいるという事態が珍しくない。あるいは逆に想定外アクセス急増する最大能力でも対応できずにシステムダウンしてしまうといった事態生じかねないまた、システムの性能向上したい場合には機器買い足したり、丸ごと買い換えたりする必要が生じる。

ユーティリティコンピューティングによるサービスでは、公共サービスモデルとして、豊富なコンピューティング資源備え持つ施設儲け、その資源ネットワーク通じて企業など供給するというサービス形態構想されている。これによって、従来の「電気を得るために発電機を買う」ようなシステム運用形態を「電線引いて必要量だけ利用する形態へと変えて使用したぶんだけ料金支払うという環境実現する

ユーティリティコンピューティングによるサービスは、今はまだ基盤となる技術開発標準仕様策定待たれる段階にあり、公共サービスのような汎用性実現には至っていない。しかし一部大企業などでは、サーバーストレージ集約して仮想化し、それら資源を必要としている部門に対して必要なだけ提供するというシステム実用化されており、これはコンセプトとしてはユーティリティコンピューティングの実現であるといえる

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ユーティリティコンピューティング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 17:11 UTC 版)

ユーティリティコンピューティング: Utility computing)とは、リソース(CPUやストレージ)を電気/ガス/水道電話のように使用した分だけ料金を課すようにサービスとしてパッケージ化すること。


  1. ^ ユーティリティとクラウド”. www-ikn.ist.hokudai.ac.jp. 2019年6月7日閲覧。
  2. ^ A Multics based definition
  3. ^ 米Sun、1ドル/CPU時間からの簡単グリッドサービス開始 INTERNET Watch、2006年3月23日
  4. ^ Jeff Barr (2006年8月25日). “Amazon EC2 Beta|AWS Official Blog”. Amazon Web Services, Inc.. 2015年11月13日閲覧。


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ユーティリティコンピューティング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/14 02:20 UTC 版)

計算資源」の記事における「ユーティリティコンピューティング」の解説

ユーティリティコンピューティングは、機器自体ではなくそれが提供する計算資源売買することである。

※この「ユーティリティコンピューティング」の解説は、「計算資源」の解説の一部です。
「ユーティリティコンピューティング」を含む「計算資源」の記事については、「計算資源」の概要を参照ください。

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