ヤマダ電機との資本・業務提携で同社の傘下へ
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「ベスト電器」の記事における「ヤマダ電機との資本・業務提携で同社の傘下へ」の解説
ヤマダ電機は、2007年(平成19年)8月21日に、関東財務局に提出した大量保有報告書で当社の発行済み株式の5.24%を保有していることを明らかにしたが、この時点では「純投資目的」と説明していた。その後、株式を買い増し、2007年(平成19年)9月7日時点では、6.47%の株式を保有する実質的な筆頭株主となっていた。 その後、前述の第三者割当増資の結果、第3位の株主に転落したヤマダ電機の山田昇社長(当時。現・会長)は、ベスト電器株を買い増す考えがあることを明らかにし、9月25日にはベスト電器の株式を7.71%まで買い増し、さらに2007年11月にはベスト電器株を40%まで買い増す意向を明らかにした。2008年(平成20年)にビックカメラがベスト電器の株式を買い増し、同社を持分法適用関連会社としたことで、当時のヤマダ電機は、これによりベスト電器との提携を一時は断念したものの、その後もベスト電器の株式保有を継続していた。2011年(平成23年)2月末時点でのヤマダ電機による株式保有比率は7.45%にとどまっていたが、これはビックカメラ(15.03%)に次ぐ第2位であった。 2012年(平成24年)7月13日、ヤマダ電機とベスト電器は、資本・業務提携を発表。同年12月10日、公正取引委員会が、両社以外の店舗がない10地域(問題解消地域)のうち8店舗の他事業者への譲渡を条件に資本・業務提携を承認。同年12月13日、出資比率を約51%に高め、当社はヤマダ電機の子会社となった。なお、この資本・業務提携後も「ベスト電器」の商号は維持、当社の株式上場も続け、経営陣も派遣せずに従来の経営体制を維持するとしていた。 これを受けて、ヤマダ電機とベスト電器、エディオンの3社は、2013年(平成25年)8月1日に対象となった8店舗のうち、ベスト電器の6店舗をエディオンの店舗へ転換することとし、B・B唐津バイパス店とB・B甘木店は9月末に、B・B島原店と諫早本店、サンロードシティ人吉店は11月1日に各々譲渡されることになった。なお、宿毛・四万十地域(高知県)の店舗は、同業他社の進出計画が現実化し問題解消地域から除外された。B・B唐津バイパス店は同年9月16日に閉店し、「エディオン唐津店」として同年11月8日に新装開店。サンロードシティ人吉店は「エディオンサンロードシティ人吉店」として11月29日に新装開店。B・B甘木店は「エディオン甘木店」として同年11月1日に新装開店。諫早本店及びB・B島原店の2店は、それぞれ「エディオン諫早店」・「エディオン島原店」として同年12月6日に新装開店した。なお、ヤマダ電機テックランドNew秩父店も10月1日を以てエディオンへ譲渡され、「エディオン秩父店」として同年10月25日に新装開店した。 また、ベスト電器店舗のエディオンへの譲渡発表と同時に、エディオンと鹿児島県でベスト電器をフランチャイズ展開しているカコイエレクトロも、同年10月15日を以ってベスト電器とのフランチャイズ契約を終了し、同年10月16日以降のフランチャイズ契約先をエディオンに変更する事を発表。2013年(平成25年)9月30日までに、同社が個人事業者らとFC契約を締結し「ベストフレンドショップ」として展開していた8店舗の小型店を含む鹿児島県内の店舗は、ベスト電器としての営業を終了。翌10月1日より旧・ベストフレンドショップの小型店8店舗が「エディオン鹿児島」として営業開始。ベスト電器として営業していた店舗のうち17店は同年10月25日に「エディオン鹿児島」(内2店は「エディオンテレックス」)として新装開店した。なお、「ベスト電器加世田店」は移転のためそのまま閉店し、12月に近隣に「エディオン鹿児島加世田店」が開店した。カコイエレクトロのエディオンへの鞍替えに伴い、当社はFCの売上高約480億円のうち約3分の1にあたる約159億円を失い、九州地区では初の全面撤退事例となった。 2013年(平成25年)3月には、ヤマダ電機と仕入れや物流システムを共通化。 2014年(平成26年)12月16日、ヤマダ電機の100%子会社「Project White」が運営する自作PC用部品専門店「ツクモ」を福岡本店8階に開業。 2017年(平成29年)7月1日に、株式交換によりヤマダ電機の完全子会社となった。
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