メルファ プラグインハイブリッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 13:31 UTC 版)
「日野・メルファ」の記事における「メルファ プラグインハイブリッド」の解説
2013年10月1日にプラグインハイブリッド車のメルファプラグインハイブリッドを開発、翌11月の東京モーターショーで公開された。ホイールベース部分に175kWの電動機と40kWhのリチウムイオン二次電池を搭載、市街地や低速走行時は電気自動車として、高速・高負荷走行時やバッテリー残量が少ない場合はディーゼルエンジンを併用してハイブリッド車として走行する。搭載するエンジンはベースとなったディーゼル車と同じJ07E型エンジンで、充電は交流200ボルトの普通充電とCHAdeMO方式の急速充電に対応、災害時の移動電源車としての機能も備える。軽油または電気が供給できれば走行可能なため移動電源車として災害支援に活用でき、山間部や災害で損傷した道路でも走破性を確保するためツーステップとした。 開発の契機となったのは東日本大震災で、日野自動車では開発にあたり被災地4県(岩手県・宮城県・福島県・茨城県)で実証実験を行い、自治体関係者などの要望も開発に採り入れた。平常時は学校の統廃合によるスクールバスや交通空白地域のコミュニティバスなどとして使用し、災害時は電源供給車として支援に活用することを想定した設計となっている。 2015年に市販され、市販バスでは初のプラグインハイブリッド車となった。型式はSDG-RR7JJCA改。価格は約6500万円。限定生産車として販売する。公益社団法人自動車技術会による「日本の自動車技術330選」にも選定された。 翌2016年(平成27年度)に国土交通省「地域交通グリーン化事業」公募による補助金を受け、平成エンタープライズと東京都西多摩郡瑞穂町にある総合観光が各1台を購入した。前者はイオンモール春日部から春日部駅および南桜井駅行きの路線バスとして2020年まで運行、後者はスクールバスとして運行される。なお、プラグインハイブリッド車が路線バスとして定期運行されるのは全国初となる。 移動診療車東京モーターショー2013展示車 SDG-RR7JJCA改平成エンタープライズ(路線バス) SDG-RR7JJCA改総合観光(スクールバス)
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