メックの構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/31 07:16 UTC 版)
「メック (架空の兵器)」の記事における「メックの構造」の解説
メックは擬似骨格と呼ばれる金属製のフレームに、マイアマー(擬似筋肉)やエンジンなどの各種パーツを取り付けていく事で構成される。武装の有無を除けば、産業メックもバトルメックも基本的な構造は同じで、パーツには互換性を持ったものも存在する。 擬似骨格 メックの内部フレームを形成する人工骨格で、発泡アルミニウムと炭化ケイ素単繊維の芯を、チタニウム鋼の外郭で覆っている。人間の骨格に似た形状をしているが、いくつかの箇所は一体化しているので人間の骨程の柔軟性は持たない。メックの重量に併せて製造されるので、メックの重量が増える程、重く強靭な骨格となる。星間連盟時代にはエンドウ・スチールと呼ばれる軽く強靭な金属が開発されたが、通常のフレームよりかさ張る(ルール上では、装備部位が増える)欠点がある。 マイアマー(擬似筋肉) メックの機動を司る人工筋肉。電気反応で収縮するポリマー繊維で作られており、旧来のモーターやアクチュエーター以上の柔軟性と耐久性をメックに与える。この擬似筋肉に駆動装置を組み込む事で、メックは人間に近い動きを行う事が可能となる。しかし、ポリマー繊維を採用している為に熱に弱く、メックの廃熱が追いつかないと動きが鈍くなってしまう。また、上記の擬似骨格と共に医療分野にも応用されており、星間連盟時代には精巧な義手や義足を製造する事が出来た。 装甲 メックの防御を担うパーツ。敵の攻撃を防ぐ唯一の装備で、ある意味、武器以上に重要な装備である。整列結晶鋼で作られた上部装甲と、ダイヤモンド繊維を織り込んだボラゾンで構成された下部装甲の二重装甲になっており、厚さは数cm程度だが高密度に圧縮されているので、装甲版1枚あたりの重量は500kgにもなる。下部装甲はマイアマーの上に直接貼り付けて装着され、その上から上部装甲が被さるように装着され、メックの外観を作っている。星間連盟時代にはフェロ・ファイバーと呼ばれる軽い装甲が開発されるも、エンドウ・スチールと同様の欠点がある。 エンジン メックのエンジンは核融合炉が採用されており、武器を稼動させるエネルギーやマイアマーを動かす電力を供給している。しかし、核融合炉の構造上、大量の放射線や熱を発生させてしまう為、エンジンブロックは厳重な放射線遮蔽や熱遮蔽が施されている。 放熱機 メック内部に溜まった熱を放出する装置。メックはエンジン自体に放熱装置が施されているが、大量の武器を使用するバトルメックでは廃熱が追いつかない事が多い為、一部の機体を除けば追加の放熱機が装備される。放熱機が水に浸かると放熱量が倍になる事から、浅瀬でも水に浸かるようにと、主に脚に装備される。 ジャイロ、生命維持装置、センサー類 地味だがメックを稼動させるのに必要な装置類。ジャイロはメックのバランスを司り、これが破壊されるとメックは立ち上がる事が不可能になる。生命維持装置はパイロットを放射線や危険な大気から守る働きを持ち、生命維持装置へのダメージは、場所によってはパイロットの命に関わる。センサー類はメックの目と耳の役割を持ち、パイロットに外部の情報をすばやく伝達する。
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